20130418

兵ちゃん



コリドラス・ピグマエウスの繁殖について

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 これを書いているのも4月です。4月といえば春です。熱帯魚の世界では、水温も安定して繁殖の季節に入ります。飼育している熱帯魚も90cm水槽を移動する時に種ごと分けて繁殖用水槽へ引っ越して繁殖に挑戦しました。挑戦した中でコリドラス・ピグマエウスの繁殖に成功したので紹介したいと思います。



1.コリドラス・ピグマエウスとは

 コリドラス・ピグマエウスの特徴等は次のようになります。


1

名前

コリドラス・ピグマエウス(学名Corydoras pygmaeus)販売名:コリドラス・ピグミー


婚姻色になった状態

2

体色

体側には黒いラインが入り、少し長い体と短いノーズを持ちます。

3

生息域の環境

ブラジル ― マディラ川、シパラナ川

ペルー

飼育環境 温度:2225

       水質:弱酸性〜中性

4

大きさ

最大体長:3cm


婚姻色になった状態

5

雌雄

メスの方が体が大きく腹部に膨らみがあり、オスの方は体が少し小さくほっそりとしています。

6

性格

飼育は容易、温和で小型水槽などにおすすめな魚です。他のコリドラスに比べ遊泳性も強く、匹数を多くすると良く群れます。

7

繁殖

繁殖は簡単と言われています。



2.繁殖用コリドラス・ピグマエウスの準備

 今回準備したコリドラス・ピグマエウスは、インターネットで注文した個体で飼育期間は5カ月のもの10匹でした。特にペアの選別は行わず10匹全部を使いました。

 


3.産卵用水槽の準備

 産卵用水槽は、コリドラス・ピグマエウスのサイズが小さいため、30cm水槽で十分です。産卵はガラス面や水温計に産む事が多いそうで、エアー式のろ過装置とカバー付きのヒーターを入れるだけで十分です。あと、照明は付けず室内光のみの環境でした。



4.産卵行動

 小型で短命な分、成熟が早く、複数匹で状態良く飼育していると自然と産卵にいたる場合が多いそうです。十分に成熟するとオスがメスをしきりに追うようになり、Tポジションと呼ばれるユニークな行動が見られるそうです。十分に成熟したメスはふっくらとした体型になり小さい割には大きめの卵を産卵します。産卵を誘発する環境は、ペーハーの変動や水温などの変化をきっかけに産卵行動に至るそうです。今回の繁殖用水槽の飼育環境は、水換えを1週間ごと2/3水換えでペーハーの変化を付けていました。あと、水換えの後は、オスとメスでしきりに一緒に泳いでいましたが・・・産卵行動だったようです。また、産卵する卵の数は1020個になるそうです。



5.卵の特徴

 卵は非常に粘着性が高いそうで水槽面やパイプ、流木などに数個ずつまとめて産卵するそうです。産卵直後の卵は簡単にはがせるので、別の容器に移す事ができるそうです。



6.稚魚の成長

 今回のコリドラス・ピグマエウスの稚魚は、水換えの時に「お?何か動いている??」と気が付いたので産卵した卵は確認していません。稚魚もヨークサックがついていた小さい稚魚とヨーサックが吸収された後の稚魚と2タイプ確認しました。


1

産卵

卵の数は1020個ぐらい産むそうですが・・・残念ながら卵の確認はできませんでした。

何時産卵したかは不明です。

2

X日後

孵化した体長は3mmぐらい。水槽の底に横たわっていました。まだヨーサックが付いた状態でした。



3

Y日後

体長:4mmぐらい。冷凍ワムシ(商品名:キョーリン クリーンワムシ)を与える。次にブラインシュリンプ(アルテミア)を与える。





6.考察

 コリドラス・ピグマエウスの繁殖は、資料でも記載されたように簡単に繁殖する事が解りました。現在の段階では、稚魚が喜んで食べるエサについて観察中です。


7.追加
 繁殖用水槽へ移してから1カ月後の様子です。親はセットしたばかりの120cm水槽へ移したので稚魚だけが繁殖用水槽で元気に泳いでいます。

2013年05月07日に撮影した動画です。


 今回の内容は、コリドラス・ピグマエウスの繁殖についてでしたが本を読んでも全部が載っているわけではありませんでした。でも、実際に繁殖が知らない間に成功してしまうと簡単に思えてきます。コリドラス・ピグマエウスの繁殖するときの参考になれば幸いです。




参考URL

エムピージェー 小林圭介 著 コリドラス大図鑑 新版

色々

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