2021年10月09日
兵ちゃん
速報!正式版! TPM SecureBoot CPU Check を回避しWindows 11 へのアップグレードとインストール方法いついて
マイクロソフトがWindows 10以降にWindowsは出さない・・と言ったはずなのに出したもので・・パソコンユーザーにとってみたら賛否両論ある新しいWindowsが2021年10月05日に正式版のWindows 11が公開されました。Windows 10は様々なパソコンで使えるようにアップグレードやインストールができたパソコンユーザーやパソコンに優しいWindowsでしたが・・今回のWindows 11は新しいハードウェアが付いていないといけないとか・・古いCPUを搭載しているパソコンにも入れないでください。いい加減に古いパソコンを使わずにこの際新しいパソコンを購入してください。古いパソコンは切り捨てるようなスタンスになりました。しかしWindows 11のプログラムはWindows 10からのプログラムをかなりそのまま使っているようでハードウェアの仕様を満たしていないパソコンでも実際はサクサク動いてしまいます。新しいハードウェアの仕様はアップグレードやインストールする時にチェックしているだけでインストールできてしまえばそのまま使う事ができます。Windows 11もプログラムのアップデートで新しいハードウェアの機能を常時使うような作りになれば動かなくなる可能性もあることはあります。それと注意する点としてどのWindowsもそうでしたがアップグレードやインストールをするとハードウェアがまだ対応できていない事があり新しいドライバーが提供されないと使えなくなる事があります。(自分の環境では3つ動かなくなりました。)あと、完全にハードウェアの仕様に対応していないパソコンにアップグレードやインストールをした場合はもちろん保証の対応外となりますので個人の責任でやってください。それとこのレポートの内容は試作版ではなく正式版を実際にアップグレードやインストールした作業を元に書いています。古いパソコンにアップグレードやインストールをする情報は国内で出回っていた情報では一部でしか無くおまけに試作版ではできた話でも正式版ではできなくなっていた話もありました。従って国内情報は不完全のためアメリカ合衆国の英語で記述されたホームページを探しあてその情報を元に今回のWindows 11のアップグレードやインストールを行いました。結局・・今回は対応、非対応パソコン合わせて17台に対してWindows 11が動くようにしました。
1.システム要件
Windows 11 のシステム要件は次のようになります。
プロセッサ(CPU) |
互換性のある 64ビットプロセッサまたはシステムオンチップ (SoC) 上に 2つ以上のコアを持ち、1ギガヘルツ (GHz) 以上の速度のもの。(古いPCだとこれで引っ掛かりインストール不可で裏技が必要) |
メモリ(RAM) |
4 GB以上 |
ストレージ(SSD、HDD) |
64 GB 以上 |
システム ファームウェア(BIOS、UEFI) |
UEFI、セキュア ブート対応。(古いPCだとこれで引っ掛かりインストール不可で裏技が必要) |
TPM |
トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0(古いPCだとこれで引っ掛かりインストール不可で」裏技が必要) |
グラフィック カード |
DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 |
ディスプレイの解像度 |
対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット/カラーチャンネルの高精細 (720p) ディスプレイ |
インターネット接続 |
Windows 11 Home のセットアップには、Microsoft アカウントとインターネット接続が必要です。 |
アップグレードするには |
Windows 10バージョン 2004 以降を実行している必要 |
チョット不要なアイコンがありますがWindows 11のデスクトップです。 |
チョット不要なアイコンがありますがWindows 11のスタートメニューを開いたところです。 |
2.対応しているCPU
Windowsが動くCPUも現在ではintelとAMDのCPUしか無くなりましたが次のようになります。このリストやURLのリストに記載されていないCPUの場合は後で紹介する裏技を使いアップグレードやインストールを行う事になります。ここのリストに記載されていなくてもWindows 11を動かすようにできますがサポート対象外となります。
intel第8世代以降のプロセッサをサポート、これは2017年半ば以降のCPUになります。Atom、Celeron、Pentium、Xeon、Coreシリーズのチップを含みます。 |
Intel 8th generation (Coffee Lake; Whiskey Lake; Amber Lake) Desktop Core i3-8100 Core i5-8400 Core i5-8600 Core i5-8600K Core i7-8700 Core i7-8700K Core i7-8086K Mobile Core m3-8100Y Core i5-8200Y Core i3-8130U Core i3-8145U Core i3-8100H Core i5-8250U Core i5-8250U Core i5-8400H Core i7-8650U Core i7-8665U Core i7-8750H
Intel 9th generation (Coffee Lake Refresh) Desktop Core i3-9100 Core i5-9400 Core i5-9600 Core i5-9600K Core i7-9700 Core i7-9700K Core i9-9900 Core i9-9900K
Intel 10th generation (Comet Lake; Ice Lake; Amber Lake) Desktop Core i3-10100 Core i5-10400 Core i5-10600 Core i5-10600K Core i7-10700 Core i7-10700K Core i9-10900 Core i9-10900K Mobile Core i3-10100Y Core i3-10100U Core i5-10210U Core i5-10200H Core i5-10400H Core i7-10510U Core i7-10710U Core i7-10750H Core i7-10850H Core i9-10980HK
Intel 11th generation (Tiger Lake) Desktop Core i3-11100 Core i5-11400 Core i5-11600 Core i5-11600K Core i7-11700 Core i7-11700K Core i9-11900 Core i9-11900K Mobile Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i5-11300H Core i7-1165G7 Core i7-1185G7 Core i7-11375H |
AMDの場は2018年以降でリリースされたプロセッサになります。これには第2世代のRyzen(Zen+)チップが含まれます。AMDのAthlon、EPYC、Ryzen、Ryzen Threadripper seriesのチップを含みます。ただし残念ながら3300X、3700、4600HS、5900HのようなCPUは最近のCPUであるにもかかわらず含まれません。 |
AMD Ryzen 2000 series (Zen+; Zen) Desktop Ryzen 3 2300X Ryzen 5 2600 Ryzen 7 2700 Ryzen 7 2700X Ryzen Threadripper 2920X Ryzen Threadripper 2950X Ryzen Threadripper 2970WX Ryzen Threadripper 2990X
AMD Ryzen 3000 series (Zen 2; Zen+) Desktop Ryzen 3 3100 Ryzen 5 3600 Ryzen 7 3700X Ryzen 9 3900 Ryzen 9 3900X Ryzen 9 3950X Ryzen Threadripper 3960X Ryzen Threadripper 3970X Ryzen Threadripper 3990X Ryzen Threadripper 3995WX Ryzen 3 3200G Ryzen 5 3400G Mobile Ryzen 3 3300U Ryzen 5 3500U Ryzen 5 3550H Ryzen 7 3700U Ryzen 7 3750H
AMD Ryzen 4000 series (Zen 2) Desktop Ryzen 3 4300G Ryzen 5 4600G Ryzen 7 4700G Mobile Ryzen 3 4300U Ryzen 5 4500U Ryzen 5 4600H Ryzen 7 4700U Ryzen 7 4800HS Ryzen 7 4800H Ryzen 9 4900HS Ryzen 9 4900H
AMD Ryzen 5000 series (Zen 3) Desktop Ryzen 5 5600X Ryzen 7 5800X Ryzen 9 5900X Ryzen 9 5950X Mobile Ryzen 3 5400U Ryzen 5 5600U Ryzen 5 5600HS Ryzen 5 5600H Ryzen 7 5800U Ryzen 7 5800HS Ryzen 7 5800H Ryzen 9 5900HS Ryzen 9 5900HX Ryzen 9 5980HS Ryzen 9 5980HX |
3.対応状況
パソコンの対応状況を考えると次のようになります。
対応 |
アップグレードやインストールが可能、BIOSをアップデートや設定する必要があるかもしれない。 |
マイクロソフトが提供した物をそのまま使えばアップグレードやインストールが可能です。 |
非対応 「TPM」や「Secure Boot」非対応 |
intelのCPUでいくと第8世代より以降のCPU、マザーボードを使っている物 |
アップグレードやインストール時に行われる「TPM」や「Secure Boot」のチェックを回避する裏技を使う。国内情報ではこの方法しか情報が出回っていなかった。 |
さらに非対応 「TPM」や「Secure Boot」、さらに「CPU」非対応 |
intelのCPUでいくと第7世代より以前のCPU、マザーボードを使っている物 |
アップグレードやインストール時に行われる「TPM」や「Secure Boot」のチェックを回避する裏技を使う事に加えて「CPU」のチェックも回避を裏技で行う。 |
4.アップグレードとインストール
Windows 11をパソコンに入れて使えるようにするには今のパソコンの状態、入っているソフトや設定等をそのまま残してWindows 11にする「アップグレード」とSSDやHDD等の起動ドライブを空にしてパソコンに入れて改めてドライバーのインストールやアプリケーションソフトをインストールしてパソコンを使えるようにする「インストール」する方法があります。アップグレードは今までの環境をそのまま使えるので良いのですが・・Windows 11の要求するハードウェアの仕様に対応していないとできません。今回の作業で非対応パソコンも途中までは裏技を使い出来たのですが・・作業途中でプログラムの動きが変わり・・起動USBやインストールディスク(DVD-ROM、イメージファイルで提供)で起動させて今までの環境を捨てて新規にインストールしないとWindows 11をパソコンに入れれないようになってしまいました。
※ 作業途中で裏技に使うファイルの記述を変更もしているので断言は出来ない。
5.Windows 11のホームページ
正式版の公開と共に正式なホームページも公開されました。それと認証するのに今回もWindows 7のプロダクトキーが使えます。パソコンを複数台持っている人にはありがたい話です。☺
Windows 11 をダウンロードする https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11 |
ここで入手できる物は Windows 11 インストール アシスタント「Windows11InstallationAssistant.exe」このプログラムはWindows 10からアップグレードでWindows 11にするのに使います。 Windows 11 のメディアを作成する「MediaCreationToolW11.exe」このプログラムは起動USBメモリーやインストールDVD-ROMを作る事ができパソコン専用にカスタマイズする事もできるようです。 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする「Win11_Japanese_x64.iso」ディスクイメージファイルなのでDVD-Rにライティングしてディスクにして使います。また、日本語版以外の言語版もここから入手できます。さすがにもう32bit版は無く64bit版だけです。 |
6.対応しているか確認
そのままの状態でパソコンが対応しているかを見るソフトでマイクロソフトが提供している「PC 正常性チェック アプリ」「WindowsPCHealthCheckSetup.msi」になります。このソフトを使えばWindows 11のセットアッププログラムを動かさなくても確認できます。
7.BIOSのアップデートと設定
そのままでは「PC 正常性チェック アプリ」「WindowsPCHealthCheckSetup.msi」がパスできなくてもBIOSをアップデートしたりBIOSの設定を変更する事で対応できるパソコンやマザーボードがあります。メーカーのホームページに行き型番からアップデートが出ていないか確認します。あればダウンロードしてアップデートをして下さい。アップデートをしたら再度BIOSの設定を見直して設定して下さい。(設定が変わる事が有ります。)設定項目としては「TPM Chip (Trusted Platform Module)」と「Secure Boot」を有効にします。注意する点としては「Secure Boot」を今まで使っていなかったパソコンで有効にして使うようにすると入っていたWindowsが起動しなくなるので設定を変更する時は注意してください。必ずバックアップを取る等の対策をして下さい。空にしてインストールをする覚悟を決めてください。
8.Windows 10のアップデート
Windows 11へアップグレードするには今まで入っているWindows 10のさらに細かいバージョンが2004以降でないとアップグレードができません。Windows 10をアップデートするには「Windows 10 のダウンロード」のホームページに行き「今すぐアップデート」ボタンをクリックして最新のWindows 10へアップデートして下さい。それが終わったら現在動かしているWindows 10の「設定」から「Windows Update」を行いさらに修正プログラム等のアップデートを行います。対応しているパソコンだと「このPCでWindows 11を実行できます。」メッセージが表示されれば「Windows Update」でアップグレードされるのを待つか「インストール アシスタント」やインストールメディアの中のセットアッププログラムを使えば使っている環境をそのままにしてWindows 11へアップグレードできます。
Windows 10 のダウンロード https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10 |
対応パソコンでアップデートが終わったらこのメッセージが表示されます。 |
9.アップグレードやインストールの方法
アップグレードやインストールの方法は4種類あります。それぞれの特徴は次の通りです。
Windows 10からWindows Updateでインストール |
今までの環境をそのままにしてインストールできますが時間がかかります。※今回は1台のみできました。 |
Windows 11 インストール アシスタント「Windows11InstallationAssistant.exe」というプログラムを使う |
使いたいPCでダブルクリックして実行すればWindows 10からアップグレードが始まります。今までの環境をそのままにしてインストールできます。※今回は7台のみできました。 |
Windows 11 のインストール メディアを作成する。所有しているPCやその他のPC用の起動USBやブータブルDVD-ROMを作りインストール |
パソコン専用で作ってしまうと他のパソコンで使えない。使えるように作る事も可能です。パソコンを空にして新規でインストールできます。またパソコンでWindows 10が動いている状態で「setup.exe」をダブルクリックして実行すれば環境をそのままにしてアップグレードでWindows 11にする事もできます。 |
Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする。 |
ラィティングソフトでDVD-Rに焼きます。使用言語も選択できます。ブータブルDVD-ROMとして動かせばパソコンを空にして新規でインストールできます。またパソコンでWindows 10が動いている状態で「setup.exe」をダブルクリックして実行すれば環境をそのままにしてアップグレードでWindows 11にする事もできます。 |
10.裏技について
今回は「裏技」と書いていますがレジストリを変更してチェックを回避します。アップグレードやインストールのプログラムの動作でレジストリと言われる設定ファイルを見にいっているのでこのレジストリにチェックをしないように記述を書き加える事によりチェックをせずにアップグレードやインストールを行わせます。やり方としてはレジストリの変更する追記をする部分だけファイルにしておきUSBメモリー等に保存しておき途中でレジストリに追記してやる方法で行う事でできます。情報として試作版の段階ではWindows 10とWindows 11のインストールディスクを2個1にした物を作ればできるような話も見たのですが・・正式版でやろうとするとDVD-R DLのディスクに収まりきらず・・USBメモリーを使えば良いと思いつき作ってインストールを試みたが上手く行かずインストールできませんでした。ダンプをするような方法もあるらしいのですが今回は確認しませんでした。オリジナルのインストールディスク等に手を加えない方法がレジストリを追記変更してチェックを回避する方法でした。実際にやってみて出来たし簡単にできます。おすすめな方法です。
11.レジストリエディターの使い方
レジストリエディターでレジストリを編集するにはすでに動いているパソコンのレジストリに追記してエクスポートしてファイルとして取り出す。取り出した後は追記した部分を必ず削除する。そうしないと今正常に動いているパソコンが次に起動した時にまともに動かなくなる事が考えられるので注意してレジストリを触ってください。今回は非対応パソコンでインストール中にレジストリエディターを動かし編集しエクスポートで取り出しました。
すでに動いているWindowsパソコンでレジストリーエディターを動かすには「検索ボックス」に「regedit」と入力するとレジストリーエディターが表示されるのでクリックして開きます。
左側がキーで右側が値になります。キーはフォルダーのような感じです。値はファイルのような感じになります。収まり具合はそんな感じです。右側の枠の中で右クリックしてキーや値を作って設定値を入れます。 |
Windowsがまだ動いていない状態。インストール中に開くにはキーボードのキーで[Shift]+[F10]を押す。コマンドプロンプト(cmd.exe)が開きます。白黒の文字だけの画面ですが「regedit」と入力して「Enter」キーを押します。⏎そうするとレジストリーエディターが開きます。使い方は同じです。 |
「HKEY_LOCAL_MACHINE」をクリックして開き「SYSTEM」をクリックして開き「Setup」を開き「LabConfig」のキーが左側に無ければ右側の枠の中を右クリックしてキーを新規に作成します。左側の枠に表示されます。「LabConfig」をクリックしてキーの中に入ります。パスとしては「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig」になります。
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右側の枠の中をクリックしてから右クリックしてセキュアブートの「BypassSecureBootCheck」TPMの「BypassTPMCheck」メモリーチェックの「BypassRAMCheck」の値を新規で作ります。それぞれの作り方は右クリックして「DWORD(32 ビット)値」をクリックして名前を入力します。作ったらそれぞれ開き「値のデータ」を「0」から「1」へ変更して16進数が選択されている事を確認して「OK」ボタンをクリックして閉じます。
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入力が終わったらこんな感じになります。ここで右側の枠の中をクリックしてから左上の「ファイル」をクリックして「エクスポート」をクリックして「*.reg」ファイルをUSBメモリー等に保存します。ファイルの名前は任意でかまいません。すでに動いているWindowsパソコンで作業している場合はエクスポートが済んだら右側の「LabConfig」キーごとキーを右クリックして削除します。元の状態に戻します。
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「LabConfig」キーをエクスポートしたファイルの記述は
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig] "BypassTPMCheck"=dword:00000001 "BypassRAMCheck"=dword:00000001 "BypassSecureBootCheck"=dword:00000001
になります。 |
次に「Setup」キーに戻り右側の枠をクリックして「LabConfig」キーを作ります。パスとしては「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup」になります。ここにTPMとCPUチェックをしないようにする値を作るために右クリックして「DWORD(32 ビット)値」をクリックして「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」を新しく作ります。作ったら開き「値のデータ」を「0」から「1」へ変更して16進数が選択されている事を確認して「OK」ボタンをクリックして閉じます。
入力が終わったらこんな感じになります。ここで右側の枠の中をクリックしてから左上の野「ファイル」をクリックして「エクスポート」をクリックして「*.reg」ファイルをUSBメモリー等に保存します。ファイルの名前は任意でかまいません。すでに動いているWindowsパソコンで作業している場合はエクスポートが済んだら右側の「MoSetup」キーごとキーを右クリックして削除します。元に戻します。 |
「MoSetup」キーをエクスポートしたファイルの記述は
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup] "AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU"=dword:00000001
になります。 |
「LabConfig」キーと「MoSetup」キーをエクスポートしたファイルの記述を合わせて1つのファイルにします。レジストリファイル「*.reg」はテキストファイルではなくバイナリーファイルになっています。ファイルを右クリックして「編集」で開きます。メモ帳で開きますがテキストファイルで無い事に注意をして下さい。それぞれ右クリックして「編集」で開き網掛けしてコピーしどちらかにペーストします。記述内容は
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig] "BypassTPMCheck"=dword:00000001 "BypassRAMCheck"=dword:00000001 "BypassSecureBootCheck"=dword:00000001
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup] "AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU"=dword:00000001
になります。保存する時は名前を付けて保存をするのですが「ファイルの種類」を必ず「すべてのファイル(*.*)」を選んで保存します。ここが「テキストドキュメント(*.txt)」だと「*.reg.txt」となり中身がバイナリーファイルからテキストファイルになり使えなくなります。ファイルの名前は何でも良いのですがわかりやすいように名前を今回はファイル名を「win11 bypass.reg」にしました。これで裏技で使うファイルの完成です。TPM、Secure Boot、RAM、CPUのチェックを外して非対応パソコンへWindows 11のインストールができます。 |
12.レジストリーファイルの使い方
今回制作したレジストリーに追記するファイル「win11 bypass.reg」はファイルを右クリックして「結合」(マージ)をクリックしてやることでレジストリーに記述を追記する事ができます。今回のWindows 11のアップグレードやインストールの作業を始めた最初の頃はWindows 10が動いている状態でWindows 11 インストール アシスタント「Windows11InstallationAssistant.exe」を実行する前やインストールUSBやインストールディスクの「setup.exe」を実行すればアップグレードができたのですが途中からプログラムの動きが変わりプログラムが途中で再起動するようになり裏技を使っても非対応パソコンへのアップグレードは使えなくなってしまいました。従ってパソコンの起動ドライブを空にしてインストールする方法でしか使えません。
※ひょっとしたらインターネットへの接続を切ってやればできるかもしれません。
13.インストール中の裏技の使い方
インストールを起動USBメモリーやインストールディスクでセットアップを進めて行きます。セットアップがメッセージを表示して止まったらコマンドプロンプトを開きメモ帳を開きます。開いたらファイルを開く操作でGUI操作を行い今回制作したレジストリファイル「win11 bypass.reg」を「結合」(マージ)させてレジストリファイルに追記します。次にメモ帳とかコマンドプロンプトを閉じてセットアップの左上の矢印ボタンをクリックして1つ戻ります。「次へ」をクリックして次に進むとTPM、Secure Boot、RAM、CPUのチェックをしないでセットアップが進みます。あとは流れに従って続ければWindows 11のインストールが完了します。
この表示になったらキーボードの[Shift]+[F10]を押す。コマンドプロンプト(cmd.exe)が開きます。そこへ「notepad.exe」と入力して「Enter」キーを押します。⏎そうするとメモ帳が開きます。ここではメモ帳では編集しません。左上の「ファイル」をクリック「開く」クリックし今回制作したレジストリファイル「win11 bypass.reg」が保存してあるところまで行きます。この時に右下のファイルの種類ですが「テキストドキュメント(*.txt)」ではなく「すべてのファイル(*.*)」にしないとファイルが表示されません。「win11 bypass.reg」が表示されたら右クリックして「結合」(マージ)させてレジストリファイルに追記します。メモ帳をGUIによるファイル操作をするためだけに使います。同じ操作ができれば別のソフトでも構いません。左上の戻る矢印ボタンで戻り「次へ」をクリックして進みます。 |
この表示がチェックをパスして次に進んだ画面です。ここまでくれば後は普通に流れに沿って進めばWindows 11が対象外のパソコンにインストールできます。 |
14.対象外パソコンにインストールした例
対象外パソコンにインストールした例としてTPM、Secure Bootのチェックで引っ掛かり裏技を使ったのが5台でどらもがintelで言うところの第9世代のCPUを搭載した物でした。それよりさらに対応度が悪いTPM、Secure Boot、CPUのチェックで引っ掛かったパソコンにインストールした例が2つになります。
このパソコンはWindows Server 2019を勉強するために持っていたパソコンですがすでにハードウェアとしては古くなっておりWindows 11対処外のため急遽インストールしてみました。 |
このパソコンは「兵ちゃんの研究室」で何度も記事になったDELL製のノートパソコンのDELL Latitude E6540です。intelの世代的には第4世代になります。最近は最新のintel製Wi-Fi6Eモジュールが付いたので老体に鞭を打ってまだまだ働けそうです。ゲームをしなければ大丈夫そうです。サクサク動き正常に動作するかYouTubeを見て確認していますが問題なくサクサク動いています。まだまだ当分しばらくは現役で使えそうです。☺☺☺☺☺ |
15.Windows 11にして動かなくなった物
オペレーティングシステムを変えるとどうしても付きまとうのが変えたら動かなくなる物がでてきます。今回のアップグレードやインストールを17台して動かない又は動きが怪しくなった物がありました。やっぱし出てしまいました。今回はどれもがハードウェアのドライバーがからむものでメーカーが新しいドライバーやソフトウェアを出してくれるのを待つ事になります。
チーム化、LANカードでネットワーク接続不可 |
アップグレードをした後にスタンバイネットワークのWi-Fiでインターネットに繋がっていて気が付いた。10G BASE-TのLANポートを複数使い高速のLAN環境を提供してくれるハードウェアをかなりいじった機能でドライバーの更新待ちです。ドライバーの再インストールでチーム化はできませんでしたがLANカードとしては使えるようになりました。どっちにしろドライバーの更新待ちになります。 |
ビデオキャプチャカード |
パソコンの静止画画面を先に撮ればよかったのですがキャプチャーカードの付いたパソコンを先にアップグレードしてしまい写真を今回使いました。これもドライバーの更新待ちになります。 |
USB デバイスサーバー |
アップグレード前は異常が無かったのですがアップグレード後プリンターとの通信が途切れるようになりました。これはドライバーを含んだソフトの更新待ちです。 |
16.試作版から正式版への移行
試作版も兵ちゃんの研究室で1台動いていましたがファイルアクセス等不安定で使う気にならなかったのですが・・正式版にするにはWindows Updateでそのままでは変わりませんでした。変えてくれそうもありませんでした。そこでWindows 11 インストール アシスタント「Windows11InstallationAssistant.exe」を試しました。ダブルクリックして実行したら一瞬で落ちて消えてしまいました。できませんでした。次に試したのは試作版のWindows 11が動いた状態でインストールディスクから「setup.exe」を実行したら無事にアップグレードでインストール済みのソフトをそのままに正式版のWindows 11にする事ができました。その後試作版では悪かった部分が改善されてそのままそのパソコンは使えるようです。☺
17.気が付いた点
今回のWindows 11をアップグレードやインストールをして途中に表示される日本語のメッセージがやたら変です。Windows 11もオリジナルはアメリカ合衆国の英語版を元にして日本語化(ローカライズ)しています。英語の表示させるメッセージの日本語への翻訳が今回は異常なほど変な翻訳がされていました。Windows 11のアップグレードやインストールの最後のツメとして英語版のWindows 11をインストールしましたが・・英語で・・アルファベットでの表記を見て・・あー日本語は意味が違う!!なんて事に気が付いてしまいました。今どきの機械翻訳でもまだちゃんと日本語にして意味が通じるのにお粗末すぎる日本語訳が正式版で使われていました。なんか製品の品質が落ちた感じがします。試作版ならなんとなくわかるような気がしますが・・製品版でです。今回はやたら厳しいことを言う割にはチョット残念でガッカリしました。
18.考察
今回のWindows 11は古いパソコンを切り捨てるパソコンユーザーにとってひどい話だと思います。自分が見た話では・・エンドユーザーの中には年配の方で少ないおこずかいをやっと貯めてパソコンを買ってパソコン教室に通うのが唯一の楽しみ・・というような人もいます。自分がそのパソコンをみた時は長く大切に使われていてパソコンを頻繁に買い換えるパソコンオタク的には遅いパソコンだと思いましたが・・パソコンを道具として大切にして思い入れがあって使っている人も世の中にはいます。実施にそういう人たちもいるのです。頻繁にパソコンを買い換えられるなんて・・よっぽどこっているパソコンオタクぐらいのようです。本当のエンドユーザーはパソコンに思い入れがあり大切に使いなかなか買い換えるような事はしないようです。買い替えのタイミングなんて・・Windows 11にしてみたものの・・やっぱし遅いよね〜なんて感じてからでいいと思います。十分だと思います。今までそうだったところを今回は・・本当に残念です。だから情報が少なかったCPUチェックを外してまだまだ使えるパソコンに最新のオペレーティングシステムのWindows 11を入れたかった。動かしたかったと思いました。ホームページにスポンサーが付いていたら書けない内容かもしれませんが・・「兵ちゃんタウン」、「兵ちゃんの研究室」はそんな事もあるかもしれないと思っていたので書きたいことを書けるようにスポンサーは付いていません。今回もパソコンオタクの味方、エンドユーザーの味方、一般庶民の味方になれた感じがします。☺
今回の正式版のWindows 11のアップグレードやインストールについて裏技を含めて非対象のパソコンまでWindows 11を入れる事ができるように調べて実験した経験を元に書きました。今回は広く出回っている情報ではサポート外CPUまではできないのでこの内容のようにやればできます。ただし裏技を使うともちろんメーカーのサポート外になってしまいます。それでもWindows 11にしたい人はたくさん居ると思われますのでやってあげてほしいと思います。特に今回は皆さんに情報を共有したいと思いますので特にリンクフリーでお願いします。世の中のパソコンユーザーがWindows 11を楽しめればと思います。
参考URL等
Windows 11 をダウンロードする https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
Windows 10 のダウンロード https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
How to Install Windows 11 without TPM 2.0 - with TPM 1.2 - Unsupported CPU – WinBuzzer https://winbuzzer.com/2021/10/07/how-to-install-windows-11-without-tpm-2-xcxwbt/
How to Install Windows 11 without TPM - with unsupported CPU – WinBuzzer https://winbuzzer.com/2021/10/07/how-to-install-windows-11-without-tpm-2-xcxwbt/
色々