20210718

兵ちゃん



Silex USBデバイスサーバ について

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 今回は最近製品を見かけなくなったハードウエアのUSBデバイスサーバーを入手しました。USBデバイスサーバーはプリンターにWi-Fiが標準的につく前にUSB接続等のプリンターをネットワークに接続するためにプリンターサーバーが販売されていた頃に販売されていました。プリンターだけではなく他のUSB機器をネットワーク経由でパソコンに接続して使う物がUSBデバイスサーバーと呼ばれています。最近ではプリンターにWi-Fiが標準として付いている事もあり徐々に製品が消えて行った物です。製品の流れとして以前は有線のLANケーブルで接続していた物が現在では無線のWi-Fiで接続できる物がでてきました。プリンターにWi-Fiが付いていても2.4GHzWi-Fiの物がほとんどで2.4GHzWi-Fiは現在ではチャンネルが混雑している環境の人も多くなりご近所のWi-Fiが届いてしまう事が多々あります。チャンネルが重なってしまうと繋がらなかったり繋がりが悪くなってしまったりするので5GHzWi-Fiへの移行を考えなくてはいけない環境の人もいると思います。今回のUSBデバイスサーバーでWi-Fiが使える物(Silex DS-700AC)は5GHzWi-Fiが使えるので5GHzWi-Fi化をするのにも使えます。そこで今回はSilex USBデバイスサーバ について紹介したいと思います。



1. Silexについて

 Silexという会社は日本のメーカーになります。あまり有名ではない小さい会社のようですが日本のメーカーというだけで安心感があります。



2.入手したUSBデバイスサーバー

 入手したUSBデバイスサーバーは3種類入手しました。


Silex DS-600 USB3.0ポート1USB2.0ポート1LANケーブル接続、後継機はSilex DS-700になります。

写真無し。

Silex DS-700 USB3.0ポート1USB2.0ポート1LANケーブル接続

Silex DS-700AC  Silex DS-700Wi-Fiをプラスした物 USB3.0ポート1USB2.0ポート1LANケーブル接続 Wi-Fi 2.4GHz5GHzWi-Fi5

左側Silex DS-700AC、右側Silex DS-700Silex DS-700ACLEDランプが3つ付いています。その他サイズは同じです。



3.SX Virtual Link

 SX Virtual Link というUSBデバイス接続用ユーティリティです。Device Server SetupというSX Virtual LinkをインストールしてUSBデバイスサーバを設定するプログラムもありますがSX Virtual LinkをインストールするだけでUSB機器の接続や切断とUSBデバイスサーバの設定を行う事ができます。


インストールしたプログラムです。

ネットワーク上に繋がっているUSBデバイスサーバとUSBデバイスサーバに繋がったUSB機器が表示されます。

USB機器を右クリックして「接続」をクリックすると接続できます。

接続されて使用可能な状態です。※ 接続は排他されて1台のパソコンでしか使えません。

「切断」をクリックすると切り離す事ができます。

USBデバイスサーバを右クリックして「Webページを表示する」をクリックするとブラウザが開きUSBデバイスサーバの設定ができます。



4.Wi-Fi環境用にセットアップ

 Silex DS-700ACWi-Fi環境用にセットアップするには家のネットワークに一時的にLANケーブルで繋いで設定を行うか直接USBデバイスサーバとパソコンをLANケーブルで繋いで設定します。

パソコンの設定で「コントロールパネル」、「ネットワークとインターネット」、「ネットワーク接続」でLANケーブルが繋がったイーサネットが繋がっているのを確認します。直接繋ぐとIPアドレスが自動的に割り振られずネットワークとして繋がらないのでイーサネットのプロパティを開き「インターネットプロトコルバージョン4TCP/Ipv4)」を開きます。開いたら「次のIPアドレスを使う」を選択します。IPアドレスの空欄にプライベートアドレスを任意に選び入力します。(例:192.168.0.117)、サブネットマスクも入力します。(例:255.255.255.0)、デフォルトゲートウェイも入力します。直接他のネットワーク機器に繋がっていないので任意になります。(例:192.168.0.117)を入力して「OK」をクリックしてイーサネットの設定を終わります。SX Virtual Link というUSBデバイス接続用ユーティリティで表示されるので右クリックをして設定画面をブラウザに表示させてWi-Fiを選びパスワードを入力してWi-Fiの設定を行います。設定が終ったらLANケーブルを外して電源を入れなおして再起動します。そうするとWi-Fiのネットワークに接続されてSX Virtual Linkに表示されるようになります。ここまでできれば他のUSBデバイスサーバと同じように使う事ができます。



5.初期化の方法

 USBデバイスサーバには他のネットワーク機器と同じように工場出荷状態に初期化する事ができます。初期化ができればパスワードがわからなくなり中に入れなくても再度はじめから設定する事ができます。


一番左の無記名の丸い押しボタンスイッチを押しながらACアダプターを接続します。LANポートの左下のLEDランプが赤点灯して消灯します。消灯すれば初期化が完了します。他のネットワーク機器に比べると少し時間がかかります。



6.使えないUSB機器

 使えないUSB機器としてわかっている物としてはUSBハブが使えません。USBハブが使えれば便利だと思うのですが使えませんでした。



7.考察

 今回の今回のUSBデバイスサーバはUSBケーブルの使用制限を超えて使う事ができます。あとSilex DS-700ACでは5GHzWi-Fiが使えるのでWi-Fiで困っている人でも使えると思います。ケーブルを少なくしたい人にも重宝すると思います。でも一番USBデバイスサーバの使い勝手の良いところはネットワークが繋がっていればUSB機器がパソコンに接続できて使える事があげられると思います。工夫次第ではさらに使えると思うのですが今回、探したところでは日本のメーカーであるSilexの製品しかなかったのは残念だと思います。




 今回の内容は、Silex USBデバイスサーバ についてでしたがUSBデバイスサーバーを選ぶ時の参考になれば幸いです。


参考URL

DS-600|デバイスサーバ|サイレックス・テクノロジー株式会社 https://www.silex.jp/products/device_networking/deviceserver/ds600.html

DS-700|デバイスサーバ|サイレックス・テクノロジー株式会社 https://www.silex.jp/products/device_networking/deviceserver/ds700.html

DS-700AC|デバイスサーバ|サイレックス・テクノロジー株式会社 https://www.silex.jp/products/device_networking/deviceserver/ds700ac.html

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