2021年03月18日
兵ちゃん
TP-Link メッシュWi-Fi Deco M5(3-pack) V2について
今回は比較的に高機能で安価なメッシュWi-FiであるTP-LinkのメッシュWi-FiのDeco M5(3-pack) V2を使う機会がありましたのでTP-Link メッシュWi-Fi Deco M5(3-pack) V2について紹介したいと思います。
1.メッシュWi-Fiとは
メッシュWi-Fiとは新しい物でWi-Fiルーターから有線のLANケーブルで接続した物を親機モードにしアクセスポイント(AP)やブリッジの設定で動かします。残りの物を子機モードで動かします。家全体の機械が全体でリンクして動きます。全体の動作の設定は親機モードで動いている機械に対して行えばリンクしている子機モードで動いている物も同時に設定できるようです。設置の仕方は中継器のやり方と少し変わりWi-Fiの電波を通したいところを挟むように置いたり家の中をここから先が弱くなる手前でどんどん設置していきます。複数台設置する事ができます。中継器と違いは中継の中継ができます。沢山の端末を子機モードで動かして繋げる事ができます。数珠つなぎのような設置の仕方もできます。メッシュの名前が使われている通りに網の目状に張り巡らせる事ができます。また途中に有線のLANケーブルで接続する事でWi-Fiの電波を使うよりも高品質な回線で繋ぐ事もできます。使い方は中継器を使う場合だったら親機の近くとでは親機のWi-Fiの電波を選び中継器の近くだと中継器のWi-Fiの電波を一々手動で選択して使わなければいけませんでしたがメッシュWi-Fiの場合は一度Wi-Fiの電波を選択すれば親機の近くでも離れた所の子機のWi-Fiの電波を使っていても再度選んで繋げる必要はありません。物によってはローミングの機能が付いた物もあります。機能で見ると非常に優れた物なのですが問題点は中継器に比べると価格が高くなる事、Wi-Fiの電波の通りが悪い家だとその分子機モードで動かす端末の数が必要になります。
2.選ぶ時の注意
メッシュWi-Fiを選ぶ時の注意する点は次の事に気を付ける必要があります。メーカー依存が強く共通規格も出てはいるのですが1つのメーカーの製品を使った場合は増設するには同じメーカー製を使う必要があります。メッシュWi-Fiの規格もいくつもでていますが規格により使える機能に大きく差があります。それとまだ異なるメーカー製品どうしでメッシュWi-Fiのネットワークは構築できないようです。それとプロバイダーによってはプロバイダーが提供するWi-Fiルーターに接続しても良いけれどもサポートはできないと言っている所もあるようです。あくまでも新しい物なので使用者が自分で責任を持って使ってくださいというスタンスがとられているようです。それと購入する際にはメッシュWi-Fiの製品では採用されている規格のバージョンにより使える機能と使えない機能があります。「メッシュWi-Fi」と書いてあっても選ぶ際には製品の機能比較ができる物で見て使いたい機能が使えるか確認してから購入する必要があります。選ぶのが難しい製品だと言えます。
3.実際に選んだ物
今回の機種選定は職場の同僚からメッシュWi-Fiだと今現在で購入しやすく性能も良い物として教えてもらっていたのですが・・実際に自分でも調べて探してみましたが結論としては同じ答えに行き着いて色々と考慮して選んだのが今回のTP-Link メッシュWi-Fi Deco M5(3-pack) V2になります。
4.諸元等
このメッシュWi-Fiの諸元等次のようになります。
◎ワイヤレス 〇規格Wi-Fi 5 IEEE 802.11ac/n/a (5 GHz) IEEE 802.11n/b/g (2.4 GHz) 〇Wi-Fi速度 5 GHz: 867 Mbps (802.11ac) 2.4 GHz: 400 Mbps (802.11n) 〇Wi-Fi範囲 3〜5LDK(3パック) 〇TP-Linkメッシュテクノロジー Deco同士をLANケーブルで有線接続して、より安定したネットワークを構築することも可能です(Ethernet backhaul) 〇内蔵アンテナ×4 複数のアンテナが信号を増幅させより多くの方向と広いエリアをカバーします 〇ビームフォーミング クライアントに無線信号を集中させWiFi範囲を拡大します 〇Wi-Fi性能 標準(Medium) 〇デュアルバンド 最適なパフォーマンスを得るためにデバイスを異なる帯域へ割り当てます。4×4 MU-MIMO 複数のMU-MIMO対応クライアントと同時に通信します 〇動作モード ルーターモード、ブリッジモード 〇ハードウェア プロセッサー Qualcomm 717 MHzクアッドコアCPU、有線ポート ギガビットポート×2(各Decoユニット)*WAN/LAN自動判別、ボタン リセットボタン、電源 12 V ⎓ 1.2 A 〇セキュリティ Wi-Fi暗号化 WPA WPA2、ネットワークセキュリティ SPIファイアウォール アクセスコントロール、HomeCare™ アンチウイルス、悪意あるサイトのチェック、ポート侵入防止 感染デバイスの隔離、通知およびログ 〇ゲストネットワーク 5 GHzゲストネットワーク×1、2.4 GHzゲストネットワーク×1 〇ソフトウェア プロトコルIPv4、IPv6、サービスキット HomeCare™、保護者による制限HomeCare™ 保護者による制限、プロファイル作成、コンテンツフィルタリング、URLフィルタリング、利用時間制限、スケジュール設定(就寝時間)、ログの確認、使用量モニタリング、月間レポート 〇WANタイプ 動的IP 静的IP、PPPoE、PPTP、L2TP、QoS HomeCare™ QoS デバイスごとのQoS アプリケーションごとのQoS 〇クラウドサービス OTAファームウェアアップグレード、TP-Link ID、DDNS 〇NAT転送 ポート転送、ポートトリガー、DMZ、UPnP 〇IPTV IGMPプロキシ、IGMPスヌーピング、ブリッジ、タグVLAN 〇DHCP アドレス予約、DHCPクライアントリスト、サーバー 〇DDNS TP-Link 〇管理 Decoアプリ 〇フィジカル 寸法 (W×D×H) 120 × 120 × 38 mm 〇パッケージ内容 Deco M5(3パック) Deco M5ユニット×3、RJ45 LANケーブル×1、電源アダプター×3、かんたん設定ガイド×1 〇システム要件 Android 4.4以降、iOS 9.0以降 〇認証 CE, FCC, IC, NCC, BSMI, IDA, RCM, JPA, JRF, VCCI, KC, RoHS 〇動作環境 動作温度: 0℃~40℃ (32℉ ~104℉)、保存温度: -40℃~70℃ (-40℉ ~158℉)、動作湿度: 10%~90% 結露を避けてください。保存湿度: 5%~90% 結露を避けてください 〇Wi-Fi送信電力 CE:<20 dBm (2.4 GHz)<23 dBm (5 GHz)、FCC:<30 dBm |
5.実物
実際に購入して届いたのが次の物です。
3個入りのパッケージ |
本体3つ |
ACアダプター等の付属品が下に入っています。 |
本体 |
有線のLANポートとACアダプターのコネクター |
付属のLANケーブル |
付属のACアダプター |
6.設定用のソフト
設定には専用のソフトを使います。パソコン版は無くスマフォ用のアプリで設定します。
スマフォ用のアプリで設定します。 |
Androidの場合 |
この画面から次のTP-Link IDの登録やログインに行きデバイスの登録に移ります。 |
7.設定の仕方
設定の仕方は次のようになります。
TP-Link IDでログインした次から始まります。 |
タップして選択します。 |
必要な構成品を確認して次へ進みます。 |
指示に従います。 |
指示に従います。親機モードで動かす物は有線のLANケーブルでWi-Fiルーターとつなぎます。 |
指示に従います。 |
指示に従います。電源を入れて起動するまで待ちます。 |
スマフォから探して見つかったという意味です。 |
メッシュWi-Fiで使うWi-Fiの電波の名前(SSID)とパスワードを決めます。 |
メッシュWi-Fiの各端末がまだリンクができていない状態です。 |
メッシュWi-Fiの各端末のリンクができて使用可能になりWi-Fiの電波に接続可能な状態です。 |
親機モード、子機モードと各端末がリンクしメッシュWi-Fiとして使用可能なリンクができた状態です。これで子機モードの端末を家じゅうの色々な所に設置できます。設定まで終わったところです。(※この写真だと端末が1つリンクしきれていない時に写した写真です。) |
8.設置実験
今回のTP-Link メッシュWi-Fi Deco M5(3-pack) V2を実際に動かすのに知人宅でやらせていただきました。(兵ちゃんの研究室のある家は小さく狭く兵ちゃんの研究室自体は4畳半で狭すぎて試すことができなかったのでお願いしてやらせていただきました。☺)
9.設置場所の環境
設置場所の環境についてはWi-Fiの電波で2.4GHzの周波数はご近所からWi-Fiの電波が届いてしまっていてチャンネルが重なり使えない状態でした。あと、建物の構造上、インターネットのWi-Fiルーターは1階のすみにありWi-Fiの電波を使いたい部屋は2階の奥になり中継器を試めしたそうですが使えない状況でした。インターネットのWi-Fiルーターを親機とすると子機である中継器は1台しか使えません。2台使ってしまうと不安定になります。中継器による中継もできないため・・メッシュWi-Fiの新しい技術に頼る事になりました。Wi-Fiの電波は5GHzを使いメッシュWi-Fiをリンクさせます。当然、Wi-Fiの電波で5GHzの電波の特徴としては障害物に弱いという弱点があります。それを補うためには壁でWi-Fiの電波が減衰されるような箇所は端末で挟み込み繋げます。リンクさせる事ができます。そして中継の中継もメッシュWi-Fiならできます。そういうやり方をしないと使いたい部屋でWi-Fiを使えない難しい設置場所の環境でした。
3.使い方
使い方は普通にパソコンやスマフォ等でWi-Fiを設定するのと同じです。それぞれWi-Fiの電波を選ぶところでメッシュWi-Fiの電波を選んでパスワードを入力すればWi-Fiでつながります。中継器を使った場合ではインターネットのWi-Fiルーターを親機とすると中継器を子機とすると親機の近い所は親機のWi-Fiの電波を手動で選択し使い子機に近い所は子機のWi-Fiの電波を手動で選択しなおして使いますが・・メッシュWi-Fiの場合では親機の近くでも遠く離れた子機の近くでも1回Wi-Fiの電波を選択してパスワードを入れて設定してしまえばどこにいても再設定の必要もなくそのまま使う事ができます。メッシュWi-Fiで便利になり優れた機能で使う事ができます。
あと各子機を設置するにはWi-Fiの電波が子機同士で届く所に設置しますがWi-Fiの電波が減衰されるようなところは子機で挟み壁抜けさせたりしてつなげていきます。ここから先がWi-Fiの電波が弱くなる所に次々と設置していきます。中継の中継ができるのもメッシュWi-Fiの優れた機能です。設置した位置が正しいかはそれぞれの機器のセンターに色が変わるランプが付いていて設置して電源を入れて動き始めるとランプの色が変わります。今回の機器の場合は緑色に点灯すれば各端末間でメッシュWi-Fiのリンクが繋がって使用可能になった状態です。緑色に点灯すれば使えます。
4.使用感
使ってみた感じでは・・あれだけ距離があって難しい環境だったのに使いたい部屋でWi-Fiの・・しかも5GHzの電波が届きインターネットへの接続も良く信じられないくらいでした。インターネットアクセス快調!と言ったところです。感動ものです。環境的には難しかったのですがメッシュWi-Fiの新しい技術によってWi-Fiが使えるようになりインターネットアクセスも快適になりました。確かに威力のある機器だと実感しました。
8.考察
今回のメッシュWi-Fiは従来から使われてきた中継器では無理、使用の限界を新しい技術で打ち破りしかも使用感も良くなり使いやすく優れた物だと思います。やっとWi-Fiの電波対策の決定打が出た感じがします。話では聞いていたのですが実際に触ったところでは・・やはり中継器で無理とされていた事や中継器の使い勝手の不便さも解消されていてメッシュWi-Fiは優れた物だと思いました。しかしメッシュWi-Fiはまだまだメーカー依存が強くメッシュWi-Fiの規格団体も他所製品どうしでもリンクできるように頑張っているようですが・・先に導入したメッシュWi-Fiが対応していないと後から増設した他社製品のメッシュWi-Fiが新しい規格で他社製品と一緒に使える物であっても実際は使えないと言った現状があるようです。しばらく落ち着くまで時間がかかりそうです。
今回の内容は、TP-Link メッシュWi-Fi Deco M5(3-pack) V2についてでしたがメッシュWi-Fiを選ぶ時の参考になれば幸いです。
参考URL等
Deco M5 AC1300 メッシュWi-Fiユニット TP-Link 日本 https://www.tp-link.com/jp/home-networking/deco/deco-m5/
色々