2021年03月18日
兵ちゃん
Thunderbolt 3拡張カードASRock Thunderbolt 3 AIC R2.0について
今回は対応しているマザーボードにThunderbolt 3が使えるように拡張できるASRock製の Thunderbolt 3 AIC R2.0について紹介したいと思います。
1.簡単な説明
このソフトの拡張カードはマザーボードが対応している必要があります。そしてマザーボードには対応しているPCI Express 3.0スロットに差し込まないといけません。あとPCI Express 3.0スロットの動作モードを合わせてやる必要があるようなのですがBIOSの設定と取説で使われている用語が違うため不明な部分もあります。それとマザーボードに「TB1」という内部接続用のコネクターが有る必要があります。Thunderbolt 3の信号にディスプレイの信号を入れてやるにはマザーボードやビデオカードのDPポートからこのカードに外部からケーブルを接続して入れてやる必要があります。それとこのカードの動作設定はマザーボードで行います。「セキュリティ」をアルファベットで表記していますが実際にはThunderbolt 3の動作モードの設定になっています。またマザーボードごと設定項目が違いました。
2.構成品と仕様
この拡張カードの構成品と仕様は次のようになります。
箱の中に入っていたものです。 |
カード本体 |
Thunderbolt 3コネクターは左の2つで右2つはDPポートからの入力用のポートです。 |
〇プラットフォーム - 寸法: 3.3-in x 4.1-in 〇チップセット - Intel® JHL6540 Thunderbolt™ 3 コントローラ 〇外部コネクタ - 2 x Thunderbolt™ 3 Type-C ポート(最大 40Gbps までの帯域幅) * 最大 6 台の Thunderbolt™ デバイスのデイジーチェーン接続に対応 - 1 x DisplayPort 入力ポート - 1 x Mini DisplayPort 入力ポート - 1 x TBT ヘッダー 〇インターフェース - PCI Express 3.0 x4 インターフェース(※実際には×16スロットを使います) 〇グラフィックス - Thunderbolt™ 3 インターフェースに対応、最大解像度 5K (5120 x 2880)@ 60Hz、1 本のケーブルで 1 台のディスプレイを接続できます - Thunderbolt™ 3 インターフェースに対応、最大解像度 4K x 2K (4096x2160) @ 60Hz、1 本のケーブルで 2 台のディスプレイを接続できます - DisplayPort 動画帯域幅で最大 2 つのストリーム(8 レーン)に対応、複数の DisplayPort モニターをデイジーチェーン接続できます 〇データレート - Thunderbolt™ 3 ポートでチャンネル当たり 40Gbps の双方向帯域幅に対応 〇オペレーションシステム - Microsoft® Windows® 10 32-bit / 10 64-bit / 8 32-bit / 8 64-bit 〇付属品 - クイックインストールガイド、サポート CD - 1 x TBT ヘッダーケーブル - 1 x DisplayPort ケーブル - 1 x Mini DisplayPort to Mini DisplayPort ケーブル - 1 x Mini DisplayPort to DisplayPort Adapter Cable |
3.接続
実際の接続したところは次のようになります。
ケース何部の接続です。 |
ビデオカードとの接続です。 |
GPU内蔵CPUを使ったマザーボードではマザーボードのDPポートと接続します。 |
4.動くマザーボードと動かない物があります。
この拡張カードは動く物と動かない物があり比較的に動かすのに難しい拡張カードでした。試したマザーボードは次の通りです。
〇動いたマザーボード X299 Taichi CLX (ATX)、X299 Steel Legend(ATX) |
×動かなかったマザーボード Z490 Taichi (ATX)、Z390 Taichi (ATX)、Z390 Extreme4 (ATX) |
8.BIOSでの例
BIOSの設定の部分の例は次のようになります。
ASRock X299 Taichi CLX |
設定項目の参考ASRock X299 Creator |
9.動く場合
拡張カードを取り付けてドライバーをインストールしますが普通のごく一般的なものはデバイスマネージャーで認識されて使えるようになるのですがこの拡張カードはドライバーをインストールした時に同時にインストールされる「Thunderbolt™ ソフトウェア」で認識されているか見る必要があります。実行すると右下のタスクトレイに入り右クリックして「バージョン情報」を開きます。下の部分で
「Thunderbolt™ コントローラー」が認識されて表示されていればこの拡張カードは使えます。表示されていなかったら動きません。
動く場合の例 |
10.ドライバーについて
ドライバーについてはコントローラーが同じならintelのドライバーを入れれば最新のドライバーが使えて良いと思い試しましたが今一つ動きませんでした。どうもこのカードを製造したメーカー製のドライバーを使う必要があるようです。それとintelのサポートからの話では同じチップを使っていても拡張カードが製造される時にカスタマイズされる事もあるそうで同じチップを使っていてもドライバーが動かない事もあると言っていました。
11. Thunderbolt Networkingについて
この拡張カードはThunderbolt Networkingに対応しています。
今回の拡張カードはマザーボードにThunderbolt 3の機能を追加するものでしたがThunderbolt 3を追加する時の参考になれば幸いです。
参考URL等
ASRock Thunderbolt 3 AIC R2 https://www.asrock.com/mb/spec/product.jp.asp?Model=Thunderbolt%203%20AIC%20R2.0
色々