2020年08月18日
兵ちゃん
Microsemi Adaptec ASR-71605について
パソコンのハードディスクにファイルが溜まってくるとただ単に保存しておくだけでなく安全性と利用しやすさを求めてハードディスクを運用するにはRAIDに移行する必要がでてきます。今回のMicrosemi Adaptec ASR-71605というRAIDカードは16ポートでキャッシュメモリー付きでバックアップ電源付き・・・と良さそうなので得意のeBayで安かったので購入しました。購入してから届くまでに時間がかかるのでその間に色々と調べたら残念なRAIDカードだと言う事がわかりました。SAS3.0なのにハードディスクを取付けるポートの速度が普通は12Gbpsのところを6Gbpsしか出ませんSASにSATAのハードディスクを取付けると半分しか速度が出ないためこのRAIDカードはSAS3.0では無くSAS2.0だと言う事です。写真の見かけやコネクターはSAS3.0でも性能はSAS2.0といった所です。購入してはいけないRAIDカードと言う事になります。そこで今回はMicrosemi Adaptec ASR-71605について紹介したいと思います。
1.ホームページ
このRAIDカードはホームページを検索すると出てくるのですが・・・Microsemi Adaptecの製品からのリンクでは7シリーズRAIDアダプタはリンクが無くなっています。セールスはしていない様です。
2.外観と仕様
外観と仕様は次のようになります。
SASコネクター内部 mini-SAS HD(SFF-8643) x 4とキャッシュメモリーのボードが取り付けられている。 |
RAIDレベル0、1、1E、10、5、6、50、60、◾SASエクスパンダの使用により256台までのSATA/SASデバイスをサポート、データ転送速度ポート当たり6 Gb/秒、キャッシュ メモリ1024MB、コネクタ構成内部 mini-SAS HD(SFF-8643) x 4、物理寸法長さ167mm x 幅 64mm (幅2.535インチx長さ6.6インチ)等 |
3.拡張BIOSの設定等
拡張BIOSの設定等は次のようになります。パソコン起動時に[Ctrl]+[A]で起動します。
パソコン起動時に[Ctrl]+[A]を押します。 |
拡張BIOSのメニューです。 |
コントローラーのセッティングで問題なのが「Speed」で「6.0G」しか出ていない・・・SAS速度では12.0Gと表示されないといけない・・・SAS速度が半分なのでSAS3.0では無くSAS2.0と言う事になります。 |
4.デバイスマネージャーでの認識
デバイスマネージャーでの認識は次のようになります。
デバイスマネージャーでの認識 |
5.気が付いた点
このRAIDカードはSSDをキャッシュメモリーの代わりした高速化技術に対応しています。今回は試しませんでしたが・・・AdaptecのRAIDカードは他社製品より優秀だそうです。それとAdaptecの製品は7シリーズRAIDアダプタの上が有り8シリーズRAIDアダプタ一のラインナップがセールスされています。こちらの方はちゃんと12Gbpsと表示されているので間違いなさそうです。ただし得意のeBayで検索すると販売価格が高く他社製品の方がお買い得感が有ります。
4.考察
今回のRAIDカードはAdaptecの製品という事も有り・・・製品の出来は良いと思います。しかし性能的にSAS速度が半分しか出ていない・・・等残念な製品でした。本当にSAS速度で6GbpsなのかSATA速度を表示しているのか測定ソフトが無く判別できなかったのが残念です。しかしホームページから製品のリンクで表示されないという事は・・・・サポートはしていてもセールスは終わっている様です。また機会が有ったら8シリーズRAIDアダプタ一のラインナップを入手したいと思います。
今回の内容は、Microsemi Adaptec ASR-71605についてでしたがRAIDカードを購入する時の参考になれば幸いです。
参考URL等
Microsemi Adaptec 7 シリーズ RAID Adapters https://storage.microsemi.com/ja-jp/products/series/7/
色々