2020年07月18日
兵ちゃん
SAS 3.0 Intel RAID Controller RS3UC080について
SAS(Serial Attached SCSI)はパソコンに沢山のSAS接続やSATA接続のハードディスクを繋げるための規格です。SASでRAID機能を持った拡張カードはRAIDコントローラーとしてRAIDを作るのに使われています。SASの良いところは安価で大容量のSATA接続のハードディスクが使える事です。自分の所もファイルサーバーとして使っていてSASでSATA接続のハードディスクを接続して使っています。今回、ファイルサーバーとして使っているパソコンを更新する事になり次はRAID機能を持ったSASカードが欲しい・・・と言う事になり・・・eBayで探して見つけたのがSAS 3.0 Intel RAID Controller RS3UC080になります。そこで今回はSAS 3.0 Intel RAID Controller RS3UC080について紹介したいと思います。
1.外観
この拡張カードの外観は次のようになります。
旧LSI社のロゴが目立つ。 |
SAS3.0のMini SAS (SFF-8643 ホスト)コネクターが2つ。1つに付きSATA HDDが4つ接続できます。 |
2.対応RAID
このコントロールカードの対応しているRAIDは次のようになります。高速と大容量と信頼性で行くとRAID 50が必要になります。パソコンでRAIDをやる時はこの拡張カードは使えない。
0, 1, 1E, 10、JBOD Mode |
3.実際の使用
実際に現在の使用法はRAID機能を使わずただのSASカードとして使っています。
データーが入った状態の8TB HDDが8台を接続します。 |
デバイスマネージャーでの認識です。SATA接続のHDDですがSCSI Disk Deviceと表示されます。 |
4.起動時の表示等
起動時の拡張BIOSの画面はHDD接続前の拡張カードだけの表示ですが次のようになります。
旧LSI社が開発した拡張BIOSをそのまま使っています。メニューに入るには[Ctrl]と[C]キーを同時に押します。 |
5.IntelのSAS開発の流れ
IntelのSAS開発の流れは旧LSI社からコントローラーチップと拡張BIOSの提供を受けていた頃の製品が今回のSAS 3.0 Intel RAID Controller RS3UC080になります。その後intelは自社で行い始め「2017.09.18 Intel RAID Controller RS3WC080について」で書いた通り次のSAS RAIDカードで失敗します。もうちょっとIntelに頑張って欲しかったところです。
5.気が付いた点
この拡張カードはintelの歴史を思わせてくれる拡張カードです。しかし今となってはRAIDの対応が今一つになり自分もこの拡張カードをRAIDで使う事はありません。RAIDはハードディスクの容量を食うので現実的なRAIDはRAID 50となりこの拡張カードは対応していないため買い替える事になります。Intelの歴史的な遺物と言ったところです。
4.考察
SAS RAIDカードは色々と研究して自分の環境に合ったRAIDを構成する必要があります。今のNon RAID環境でのハードディスクの使用量を考えて大容量で信頼性も有って・・・で考えるとRAID 50となり妥当だと思います。今回の拡張カードは対応していないため買い替える事になります。
今回の内容は、SAS 3.0 Intel RAID Controller RS3UC080についてでしたがSAS RAIDカードを購入する時の参考になれば幸いです。
参考URL等
Intel® RAID Controller RS3UC080 Product Specifications https://ark.intel.com/content/www/us/en/ark/products/76066/intel-raid-controller-rs3uc080.html
2017.08.18 SAS ( Serial Attached SCSI ) について
2017.09.18 Intel RAID Controller RS3WC080について
色々