2020年04月18日
兵ちゃん
Windows Server 2019でのチーム化について
「2020.02.18 2つ有るLANポートの使い道について」で「チーム化」について紹介しましたが今回は、Windows Server 2019でのチーム化の設定を実際に行います。設定が終わったら通信速度が出ているかの確認の仕方も紹介したいと思います。
1. 複数のLANを使って高速化
複数のLANポート、複数のネットワークデバイスを合わせて倍の通信速度を実現するのがマイクロソフト用語で「チーム化」、Intel用語で「チーミング(Teaming)」、通信用語やLinux用語で「ボンディング(Bonding)」と言われる物がそうです。ここではWindows Server 2019でも使われる「チーム化」と呼ぶことにします。高速化を行うにはチーム化の解りにくいのですがリンクアグリエーションという設定で行います。また、通信回線を速くする事を通信帯域を広くすると言っています。
2. Windows Server 2019のチーム化の対応
Windows Server 2019のチーム化の対応は次のようになります。
OS |
対応 |
備考 |
Windows Server 2019 |
Windows Server 2019というOSで標準対応しています。 |
チーム化はOSとして対応している。 |
3.ハードウェアの準備
今回、準備したハードウェア等は次のようになります。一応、ハイエンドな10GBASE-TでLANを構成しています。パソコンAとパソコンBで使われているLANカードとスイッチングHUBは次の物を使っています。あとパソコンのOSはそれぞれWindows Server 2019になります。パソコンの性能はあまり気にする必要はありません。
名称 |
型番等 |
備考 |
LANカード |
10GBASE-T×2ポート搭載 |
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スイッチングHUB |
NETGER XS728T |
10GBASE-T 24ポート |
4.LANカードの取付
パソコンの電源を切りケースを開けてLANカードであるintel X540-T2を取り付けます。
5.LANの配線
パソコンを起動する前にLANカードとスイッチングHUBとをLANケーブルをそれぞれ2本使い繋ぎます。
6.ドライバーのインストール
パソコンを起動してintelのホームページからintel X540-T2の最新のドライバーをダウンロードしておきインストールします。インストールする時にフォルダ名やパスに全角文字が入っているとドライバーがインストールできないので注意する必要があります。正常にインストールが終わるとIntel(R) PROSet Adapter Configuration Utilityがデスクトップ上に現れます。
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Windows Server 2019の場合は、このアイコンからIntel(R) PROSet Adapter Configuration Utilityを使って設定を行いません。 |
7. チーム化の設定
チーム化の設定は次のようになります。
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Windows Server 2019を起動したら開くサーバーマネージャーで設定をします。 「ローカルサーバー」をクリックする。 |
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「NIC チーミング」の「無効」をクリックする。 |
3 |
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「NIC チーミング」の画面になる。 |
4 |
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「アダプターとインターフェイス」の「イーサネット 10Gbps」をクリックする。「新しいチームに追加」をクリックする。 |
5 |
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「NIC チーミング」が開く。 |
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もう1つの「イーサネット2 10Gbps」もチェックをいれる。 |
7 |
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「チーム名」の欄にチーム名を入れる。回は、「test001」と言う名前を入れます。ここの名前は任意でかまいません。「OK」をクリックする。 |
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「チーム」の欄に作ったチームが表示される。右上の閉じるボタンをクリックして「NIC チーミング」を閉じる。ここまででチーム化が完了します。 |
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「すべてのコントロールパネル項目>ネットワークと共有センター」をクリックして「接続: test001」と入力したチーム名で表示される。「test001」をクリックする。 |
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「速度: 20.0Gbps」とLANカードの速度の倍の数値が表示されているか確認する。 「プロパティ」をクリックする。 |
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「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/Ipv4)」をクリックする。 |
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「IPアドレスを自動的に取得する」でも良いのですが・・・ここは手動で設定して少しでも通信速度を上げましょう。自宅のLANの場合は、デフォルトゲートウェイと優先DNSサーバーのIPアドレスは、ルーターのIPアドレスを入力します。ルーターのIPアドレスは通常デフォルトで「192.168.0.1」になっています。設定が終わったら「OK」をクリックして閉じます。 |
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ちなみにデバイスマネージャーでの認識はこの様になります。 |
8.参考
参考として自宅のファイルサーバーでintel X540-T2を2枚使い合計4ポートでチーム化をしたので紹介します。
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「アダプターとインターフェィス」にイーサネットが4枚表示されています。 |
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「速度: 40.0Gbps」とLANカードの速度の4倍の数値が表示されている。
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9.考察
今回の手順通りに進めればWindows Server 2019でチーム化の設定が出来ると思います。ただ、今回情報を集めた時に気が付いたのですが・・・インターネット上にある情報は古い物で使い物になりませんでした。
今回の内容は、Windows Server 2019でのチーム化についてでしたが参考になれば幸いです。
参考URL等
色々