20191218

兵ちゃん


Ultra HD Blu-rayディスクの再生環境について

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 パソコンでUltra HD Blu-rayディスクを再生させるには色々と部品の交換が必要な様です。そこで今回は、Ultra HD Blu-rayディスクの規格と再生環境につい紹介したいと思います。



1. Ultra HD Blu-rayディスクの規格

 「Ultra HD Blu-ray」の表記も「4k Ultra HD Blu-ray」「Ultra HD ブルーレイ」「UHD」と記載される事がありますが Ultra HD Blu-rayディスクの規格は次のようになります。フルハイビジョンよりも高精細な4K解像度(水平3840×垂直2160画素)で、色調も豊かな"Ultra HD Blu-ray"になります。臨場感のある映像を楽しめます。簡単に説明すると画面が細かくなり4kになり明るさの諧調も細かくなり色の再現性が約2倍に広がったと言った所です。ただ単に「4k」とは違い「Ultra HD Blu-ray」は、明るさ色彩が違います。


写し



2.パソコンでの最小システム要件

 パソコンでUltra HD Blu-rayディスクを再生させる最小システム要件は次のようになります。PC を使って Ultra HD ブルーレイ ムービー ディスクを再生するには、複数の新しい技術が必要になります。これらの新しい技術がソフトウェア、光学ドライブ (ODD)CPU、グラフィック プロセッサーにも取り入れられている必要があります。Ultra HD ブルーレイ ムービーを再生する前に、すべてのソフトウェアおよびハードウェアの環境が要件を満たすかどうか確認してください。Ultra HD Blu-rayの再生にはHDMI2.0aHDCP2.2HDR(推奨)規格に対応した機器が必要です。


オペレーション システム

Microsoft Windows 10 (64 ビット)

CPU

Intel 7 世代 (Kaby Lake) Core i プロセッサー以上で、Intel Software Guard Extensions (Intel SGX) テクノロジーに対応するもの。

グラフィック プロセッサー

Intel 7 世代 (Kaby Lake) Core i プロセッサー (Intel HD Graphics 630Intel Iris™ Graphics 640 以上統合型)

Ultra HD ブルーレイは、HDCP 2.2 に対応する Intel グラフィックス搭載のディスプレイにのみ対応します。コンピューターに 2 つ以上のグラフィック プロセッサーが搭載される場合、Ultra HD ブルーレイは、Intel グラフィックス搭載のディスプレイにのみ対応します。

メインボード

(マザーボード)

メインボードは、Intel Software Guard Extensions (Intel SGX) テクノロジーに対応している必要があります。

Intel SGX の機能は、BIOS 設定を有効時に必要です。128 MB 以上のメモリー容量で割り当てられます。

Ultra HD ブルーレイ ムービーを外付けディスプレイに出力する場合、マザーボードに埋め込まれる接続ポートが、HDCP 2.2 に対応する必要があります。

ノートパソコンの場合、外付けディスプレイ接続 (HDMI/DisplayPort) HDCP 2.2 出力に対応するか、ノートパソコンの仕様を参照してください。

ディスプレイ

[ディスプレイ] (必須)

HDMI 2.0a/DisplayPort 1.3 以上の接続インターフェイス搭載のディスプレイは、HDCP 2.2 に対応する必要があります。

[ディスプレイ ケーブル] (必須)

HDMI 2.0a/DisplayPort 1.3 以上のケーブル (アダプター/スプリッター/リピーターなし)

[画面解像度] (オプション)

Ultra HD 解像度 (3840 x 2160) 以上を推奨。

[ハイ ダイナミック レンジ (HDR)] (オプション)

Ultra HD ブルーレイ ムービーのハイ ダイナミック レンジ (HDR) 機能を有効にするには、ディスプレイは HDR ディスプレイ機能および 10 ビットの色深度表示能力 (HDMI 2.0a/DisplayPort 1.4 接続インターフェイスあり) に対応する必要があります。

メモリー

4 GB 以上 (6 GB を推奨)

光学ディスク ドライブ

Ultra HD ブルーレイ再生認定済みの光学ディスク ドライブ。

インターネット接続

Ultra HD ブルーレイ ムービー再生 、オンライン サービスを使用する場合に必要。

その他

Windows Media Player 9 以上が必要。

Ultra HD ブルーレイ再生機能を使うには、Intel マネジメント エンジンドライバー (11.6.0.1126 バージョン以上) が必要。



3. Ultra HD Blu-rayアドバイザーツール

 Pioneerが公開しているCyberLink製「Ultra HD Blu-rayアドバイザーツール」という自己診断プログラムがあります。このプログラムは、無料で公開されていてパソコンがUltra HD Blu-ray ディスクの再生に対応しているか調べてくれます。このプログラム自体の作動環境とダウンロードのURLは次のようになります。


OSWindows®10™Windows 8.1™Windows 8™Windows 7™Windows Vista™、各日本語版

CPUCore™Duo T2700/Core™2Duo E6300以上推奨

メインメモリ:1 GB以上推奨

ハードディスク空き容量:ソフトウェアのインストール用に 120 MB


Ultra HD Blu-rayアドバイザーツールダウンロード:使用許諾契約書 PC用ドライブ PC・スマホ関連 パイオニア株式会社

https://jpn.pioneer/ja/pcperipherals/bdd/eula/ultrahd_blu-ray_advisor.php



4.現在のWindows10パソコンの判定結果

現在、自宅にて主力で使っているWindows10のディスクトップパソコンをUltra HD Blu-rayアドバイザーツールで自己診断したところ次のようになりました。Ultra HD Blu-ray ディスクの再生にはほど遠いと言った所です。




5.自作パソコンの組み立て

 自作パソコンの組み立ては、最小システム要件に合わせるのですが、光学ドライブに気をつけて最近販売されている部品で揃えれば済むはずです。ちなみに今回自作パソコンの部品を入れ替えた物が次のようになります。


オペレーション システム

Microsoft Windows 10 pro(64 ビット)


CPU

intel Core i5 9400


グラフィックス

intel UHD Graphics 630

CPUに内臓

マザーボード

GIGABYTE Z390 UD

ATX

メモリー

CFD販売 デスクトップPC用ゲーミングメモリ CX1シリーズ PC4-21300(DDR4-2666) W4U2666CX1-16G

16GB×4=64GB(多すぎ)

HDD/SSD

Crucial SSD M.2 1000GB CT1000P1SSD8JP


光学ドライブ

Pioneer BDR-212JBK

Ultra HD Blu-ray再生対応

PowerDVD14(UHDBD再生対応)付属のパッケージ版

ディスプレイ

32Acer ET322QKwmiipx

4kディスプレイ



6.新しいWindows10パソコンの診断結果

 新しい部品に入れ替えたWindows10の自作パソコンのUltra HD Blu-rayアドバイザーツールで自己診断したところ次のようになりました。あと一歩です。ちょっと再生環境を作るのは思ったより難しい様です。「高度な保護オーディオ/ビデオ パス(GPU)」で引っ掛かりました・・・安いマザーボードを使ったせい?CPUを安くしたせい?BIOSの設定をいじってみましたが・・・原因が判りませんでした。このプログラムに引っ掛かると再生ソフトでUltra HD Blu-rayのディスクを見る事ができません。




7.考察

 今回のUltra HD Blu-rayディスクの再生環境について言えば・・・また、ハードウェアで出費してしまう事になります。自作パソコンの組み立てに関して考えると光学ドライブに気おつければ最近のハードウェアで対応していると思います。Ultra HD Blu-rayアドバイザーツールを使えば対応していない部分を割り出してくれるため自己診断する事をお勧めします。実際に組立てみると再生環境は思ったより難しい様です。Ultra HD Blu-rayのソフトについては、映画等が安く市販されています。うまく行けば映画館並みの画質で楽しめる様になると思います。ひょっとしたらBlu-rayより流行るかもしれません。今後に期待したいと思います。Ultra HD Blu-rayのソフトのレンタルは、まだ行われていないみたいなのでレンタルが開始される事を期待したいと思います。





 今回の内容は、Ultra HD Blu-rayディスクの再生環境についてでしたがUltra HD Blu-rayアドバイザーツールも公開されていて再現性が良いと思います。それとUltra HD Blu-rayは、新しい技術の塊なので今後に期待する所が大きいと思います。今回は残念でしたがUltra HD Blu-rayディスクの再生環境を作る時の参考になれば幸いです。


参考URL

Ultra HD Blu-ray features Ultra HD Blu-ray Drive World PC用ドライブ PC・スマホ関連 パイオニア株式会社  https://jpn.pioneer/ja/pcperipherals/bdd/uhd/features/

Ultra HD Blu-rayアドバイザーツールダウンロード:使用許諾契約書 PC用ドライブ PC・スマホ関連 パイオニア株式会社  https://jpn.pioneer/ja/pcperipherals/bdd/eula/ultrahd_blu-ray_advisor.php

インテル® Core™ i5-9400 プロセッサー 134898 https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/processors/core/i5-processors/i5-9400.html?wapkw=9400

Z390 UD (rev. 1.0) マザーボード - GIGABYTE Japan https://www.gigabyte.com/jp/Motherboard/Z390-UD-rev-10#kf

W4U3200CX1-16GCFD Gaming CX1シリーズ DDR4-3200 デスクトップ用メモリ 16GBx2(Heatsink搭載) CFD販売株式会社 CFD Sales INC https://www.cfd.co.jp/product/memory/desk-ddr4/w4u3200cx1-16g/

BDR-212JBK PC用ドライブ PC・スマホ関連 パイオニア株式会社 https://jpn.pioneer/ja/pcperipherals/bdd/products/bdr_212j/

色々

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