2019年04月18日
兵ちゃん
DVDスライドショーの作成について
後輩のために写真をスライドショーにして見せるDVDの作り方を初心者レベルでマニュアルを作りましたのでDVDスライドショーの作り方を紹介したいと思います。
基本事項
ここでは、始める前に必要と思われるパソコン用語をまとめました。
1.クリップボード
Windowsには標準でクリップボードが搭載されています。クリップボードとは、アプリケーションソフト上でコピーや切り取りを選択したらクリップボードに一時保管されて貼り付けという次の操作でデーターが貼り付きます。扱えるのは文字、音声、静止画、動画等があります。
2.プリントスクリーン
プリントスクリーンは、パソコンの画面を静止画としてクリップボードにコピーする機能です。パソコンのディスプレイがフルHDならば、クリップボードにコピーした静止画はフルHDの静止画になります。応用として「alt」キーを一緒に押せばアクティブなウインドウを静止画としてコピーもできます。
3.フルHD
フルHD(Full High Definition)とは、ディスプレイ等の画面表示の事を言い、縦横の画面比率は16:9になりピクセルという単位を使うと1920×1080ピクセルとなり動画編集では1920×1080の画面のデーターを基準にして扱います。フルHDの下位規格としてHDという規格があり同じ16:9の画面比率で1363×768ピクセルの規格もあり現在のノートパソコンのディスプレイの解像度として多く使われておりDVDビデオ等でも使われています。1363×768ピクセルのHDだと今回のやり方では適さない規格です。
4.動画のコマ数
動画には静止画を連続して表示する事で動いているように見せるため静止画(フレーム)のサイズと1秒間に何コマ使われているかで動画の品質が左右されます。滑らかな動画やテレビ等では、おおよそ1秒間に30コマで滑らかな動きに見えます。「30fps(frame per second)」と表記されます。
5.コーディック
パソコンの動画ファイルは、様々な圧縮方式によりデーターを圧縮しています。この圧縮方式を扱うにはコーディックという補助的なプログラムが必要になります。動画編集用のアプリケーションソフトでは、動画形式に対応したコーディックを組み込む事で扱える動画形式を増やしています。
6.デジタルデーターの劣化
デジタルデーターはコーディックと呼ばれる圧縮方法が使われておりサンプリングするBIT数が変わったりコーディックが変わったりするとデジタルデーターは劣化します。従 って高音質、高画質の素材を作った後にマスターを作ります。そしてマスターから音質、画質を落としてDVD等を完成させる流れになります。また、コーディックによってファイルサイズが変わってきます。無圧縮では高画質ですが実用的ではありません。可能であれば高圧縮で高画質のコーディック、圧縮方式を使います。
7.拡張子
パソコンで使われているファイルには、ファイルの種類を識別する仕組みがあります。そこで使われているのが拡張子と言われるものです。「ファイル名.拡張子」と言ったところです。最近のWindowsでは、ファイルのプロパティで見ないと拡張子が解らなくなっています。
8.ネットワーク
LANをはじめとするネットワークを構築してパソコンやプリンター等の周辺機器を接続して使うのが当たり前になっています。ネットワークで繋がると共同作業もできるので効率的です。パソコンを複数台使う事があったらネットワークで接続して使う事を考えましょう。
9.インターネット
ソフトウェアをインストールする時にインターネットに接続してインストールします。ソフトウェアのアクティベーション(認証:activation)するソフトウェアも多くなりソフトウェアのインストールにはインターネットの回線が必ず必要になります。
10.ディスクについて
DVDのディスクは様々な規格の物があり光学ドライブが対応できないと扱えません。標準的なDVD-Rは一般的に対応機器が多くまずは再生できるはずです。最近多い片面2層のDVD+R DL等がありますが機器の対応が少し怪しい。それとディスクを選ぶにはレーベル印刷ができるように白色レーベルの物を選びます。
ハードウェアの準備
動画編集には、ある程度高性能なハードウェアが必要になります。そこで、ここではハードウェアを選ぶ時に必要な話をまとめました。
1.必要なハードウェア
必要なハードウェアには動画のデーターを扱うためにはフルHD(FHD)が表示されるパソコンを使います。デスクトップパソコンのディスプレイやハイエンドのノートパソコンがフルHDで表示できます。フルHDを表示できるパソコンを準備して下さい。あと、パソコンの性能ですがCPUの処理能力が速ければ速いだけ短時間で作業できます。あと、パソコンのメモリーも多いほど作業が快適になります。従ってフルHDが表示できWindows10が動くなるべく速いパソコンを準備して下さい。それとパソコンのOSは、Windows10が動くパソコンを準備します。次に写真を取り込むためにフラットベットタイプのスキャナーを準備します。写真のネガを扱うにはフイルムスキャナーを準備します。さらにビデオカメラを準備すればビデオを扱う事ができます。次にDVDのディスクに何も書かれていないと味気ないし、手書きでは完成度が落ちるのでCDやDVDのレーベル印刷ができるプリンターを準備します。あと音声等のオーディオデーターを扱うためには、マイクやヘッドフォンも必要になります。ちなみに今回のために準備したハードウェアは次のとおりです。
パソコン |
DELL E6540(ノートパソコン) |
フルHD 1920×1080 i7-4940MX |
スキャナー |
EPSON EP-711A |
|
インクジェットプリンター |
CD/DVDレーベル印刷対応 |
|
フイルムスキャナー |
KFS-1400 |
|
ビデオカメラ |
JVC GZ-E355-T |
フルHD 1920×1080 |
DELL E6540 Webカメラ |
1280×720 |
|
デジカメ |
SONY NEX-C3K |
フルHD 1920×1080 |
マイク |
DELL E6540 Webカメラ |
|
ヘッドフォン |
型番不明 |
ステレオヘッドフォン |
(1)パソコンの選定
a.性能
パソコンの性能で考えると次のようになります。パソコンの種類から言うとなるべくなら「1」のデスクトップパソコンで作業するのが望ましい。「2」のIntel製CPUのCoreでは数字が大きいほど処理能力が速くて時間も少なく作業できます。「3」の世代では、世代の数字が大きい方が設計が新しく処理速度が速くなっています。「4」のCPUの番号では、数字が大きいほど処理速度が速くなっています。
1 |
パソコンの種類 |
デスクトップパソコン>ノートパソコン>タブレット |
2 |
intel製CPUのCore |
i9>i7>i5>Celeron>Atom |
3 |
intel製CPUの世代 |
Core i7-4940MX>Core i7-3610QM>Core i7-2960XM |
4 |
intel製CPUの番号 |
Core i7-4940MX>Core i7-3610QM>Core i7-2960XM |
2.ハードウェアのセットアップ
(1)無線LANのセットアップ
今回のLANの構築は、無線LAN(Wi-Fi)にて接続してネットワークを構築します。
a.テザリングの種類
テザリングの種類には、3種類ありますが、今回使ったのは、USBテザリングとWi-Fiテザリングの2つのテザリングを使います。今回の注目所は、プリンターを使えるようにした点です。EPSON EP-711Aをテザリングで作ったネットワークに参加させる事ができました。Wi-Fiテザリングを使っているのでパソコンは、更に増やす事もできます。
|
b. Xperia XZ2の操作
Xperia XZ2の操作は、「Rampow USB Type C ケーブル」を接続してパソコンに繋いだら次の操作をします。暗号化キーが表示されるところまで行ったらWi-Fiで繋げるパソコンとプリンターに入力します。
〇USBテザリングをタップする。 |
「USBテザリング」と「Wi-Fiテザリング」を右側へスイッチを入れる。 |
「Wi-Fiテザリング設定」をタップする。 |
|
「□パスワードを表示」の「□」をタップしてチェックするとパスワード(暗号化キー)が表示される。 |
c.パソコン上の操作
スマートフォンの暗号化キーが解ったらパソコンで次の操作をします。
[接続]をクリックすると暗号化キーを入力するよう表示されるので入力して接続する。 |
スマートフォンのネットワークに接続した状態 |
d. USBテザリングしたパソコンでWi-Fiを動かす。
USBテザリングしたパソコンでWi-Fiを動かすと接続図のパソコン全部がWi-Fiのネットワークに繋がります。逆に言うとUSBテザリングだけでは、インターネットには繋がりますがWi-Fiのネットワークには繋がりませんでした。両方を繋げるとプライベートネットワークとパブリックネットワークの2つができます。
|
ネットワークが2つできる。プライベートネットワークとパブリックネットワークの2つができる。 |
e.ネットワークの設定
ネットワークの設定は、次のようになります。
スタートボタンからコントロールパネルを開く。 |
「ネットワーク共有センター」をダブルクリックする。 |
「共有の詳細設定の変更」をクリックする。 |
「すべてのネットワーク」をクリックして開く |
「共有を有効にして、ネットワークアクセスがある場合はパブリックフォルダー内のファイルを読み書きできるようにする」を選択する。 |
「パスワード保護共有を無効にする」を選択して[変更の保存]をクリックする。 |
Wi-Fiネットワーク上のパソコン等が見えるようになる。 |
f.共有フォルダの作成
他のパソコンからアクセスして読み書きできるようにフォルダを設定する方法は次の通りです。
フォルダを右クリックして「アクセスを許可する」を選択し「特定のユーザー」をクリックする。 |
プルダウンで「Everyone」を選択する。 |
アクセス許可のレベルの▼をクリックする。 |
「読み取り/書き込み」をクリックしてチェックを入れる。 |
[共有]をクリックする。 |
[終了]をクリックする。 |
エクスプローラでネットワークを開く。 |
今使っているパソコンをダブルクリックして開くと共有した「新しいフォルダー」という名前のフォルダが表示される。この場所が他のパソコンから見えてファイル操作ができます。 |
g.注意点
今回のUSBテザリングとWi-Fiテザリングの組み合わせによってスマートフォンのネットワークを簡単に作れる。使い方は、インターネット接続環境が無い所へのパソコンの展開や自宅回線のバックアップ回線の使い方が向いているようです。あと、スマートフォンを使うに当たっては、パケット代で料金が請求されるので、通常の接続には向いていません。気を付ける必要があります。
(2)プリンターのセットアップ
プリンターのセットアップは、無線LAN(Wi-Fi)の設定をしてからパソコンにハードウェアを動かすプログラムであるドライバーをインストールします。その後、プリンターに付属しているソフトウェアをインストールします。流れとしては、プリンター付属のDVD-ROMをパソコンの光学ドライブに入れるとインストールプログラムが動き従っていけばドライバーとソフトウェアをインストールできます。後は、プリンターの取説を参考にして下さい。
a. EPSON EP-711A のセットアップ
EPSON EP-711A のセットアップは、プリンターを接続しない状態で付属のディスクを光学ドライブにセットするところから始まります。
1 |
パソコンの光学ドライブにディスクを挿入する。 |
2 |
クリックする。 |
3 |
「InstallNavi.exeの実行」をクリックする。 |
4 |
「同意してインストールを進める」をチェックして[次へ]をクリックする。 |
5 |
「ウェブから最新版をダウンロードして、インストールする」をチェックして[次へ]をクリックする。 |
6 |
[次へ]をクリックする。 |
7 |
[次へ]をクリックする。 |
8 |
プリンターの電源ボタンを押し[次へ]をクリックする。 |
9 |
[次へ]をクリックする。 |
10 |
[次へ]をクリックする。 |
11 |
インクカートリッジをセットし[次へ]をクリックする。 |
12 |
[次へ]をクリックする。 |
13 |
[次へ]をクリックする。 |
14 |
[次へ]をクリックする。 |
15 |
用紙をセットし[次へ]をクリックする。 |
16 |
[次へ]をクリックする。 |
17 |
[次へ]をクリックする。 |
18 |
[次へ]をクリックする。 |
19 |
[次へ]をクリックする。 |
20 |
[次へ]をクリックする。 |
21 |
[次へ]をクリックする。 |
22 |
プリンターをクリックして選択して[次へ]をクリックする。 |
23 |
[次へ]をクリックする。 |
24 |
[次へ]をクリックする。 |
25 |
[終了]をクリックする。 |
26 |
「お勧めのアップデート」の「ソフトウェア名」でインストールするソフトをチェックし「7項目をインストール」をクリックする。 |
27 |
[完了]をクリックする。 |
28 |
「同意する」をチェックし[OK]をクリックする。 |
29 |
[OK]をクリックする。 |
30 |
[OK]をクリックする。 |
31 |
[終了]をクリックする。 |
32 |
[閉じる]をクリックする。 |
33 |
右上の[×]閉じるボタンをクリックする。 |
34 |
デスクトップ上に9個のアイコンができる。ここまででEPSON EP-711A のドライバーのインストールから付属ソフトのインストールまでのセットアップが終了します。 |
第3節 ソフトウェアの準備
ここでは、動画編集に必要なソフトウェアについてまとめました。
1.必要なソフトウェア
必要なソフトウェアには、一般的なオフィスソフトでMS Office Professional 2016のPowerPointを使います。それと動画を編集するにはビデオ編集ソフトのVideoStudioを使います。写真等の静止画を編集できるソフトウェアとしてフォトレタッチソフトのpaint.netを使います。それとWindowsで持っている機能も使います。
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ジャンル |
ソフト名 |
備 考 |
1 |
プレゼンテーションソフト |
||
2 |
Corel VideoStudio 2018 |
市販ソフト |
|
3 |
オーディオエディタ |
市販ソフト |
|
4 |
フォトレタッチソフト |
paint.net |
フリーソフト(かんぱソフト) |
5 |
メディアプレーヤー |
Windows Media Player |
Windowsの標準の機能 |
6 |
Webカメラレコーダー |
AG-Webカメラレコーダー |
フリーソフト |
2. MS Office Professional 2016
(1)MS Office Professional 2016のインストール
MS Office Professional 2016は、OEM版なのでインストール方法が少し変わっています。流れとしては、ホームページにアクセスしてマイクロソフトアカウントを作りプロダクトキーを入力してプログラムをダウンロードします。ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行してMS Office Professional 2016をインストールします。インストールしたらマイクロソフトアカウントに入りMS Office Professional 2016を認証します。認証まで終わって初めてMS Office Professional 2016を使う事ができます。
1 |
|
2 |
ブラウザに https://setup.office.com/ と入力してホームページにアクセスする。 |
3 |
マイクロソフトのアカウントを持っていない場合は[新しいアカウントの作成]をクリックする。マイクロソフトアカウントを持っている場合は、[サインイン]をクリックする。持っている状況として話を進めて行きます。 |
4 |
サインインするために電話番号又はメールアドレスを入力し[次へ]をクリックする。 |
5 |
パスワードを入力して[サインイン]をクリックする。 |
6 |
プロダクトキーを入力し「国または地域」と「該当する言語」を選択して[次へ]をクリックする。 |
7 |
チェックを入れて[次へ]をクリックする。 |
8 |
[今すぐダウンロード]をクリックする。 |
9 |
[保存]の[▼]をクリックして分かりやすい所に保存する。 |
10 |
今回は、デスクトップ上に保存しました。プログラムをダブルクリックして実行します。 |
11 |
インストールが始まる。 |
12 |
インストールが完了する。 |
13 |
今回は、Wordを実行しましたが[サインイン]をクリックする。 |
14 |
今回は、メールアドレスを入力しましたが、メール、電話番号を入力して[次へ]をクリックする。 |
15 |
個人なので[個人用アカウント]をクリックする。 |
16 |
パスワードを入力して[サインイン]をクリックする。 |
17 |
[次へ]をクリックする。 |
18 |
[同意する]をクリックする。 |
19 |
インターネットに接続した環境のため「ソフトウェアのライセンス認証をインターネット経由で行う」を選択して[次へ]をクリックする。 |
20 |
ライセンス認証が終了する。[閉じる]をクリックする。ここまで来てやっとMS Office Professional 2016が使えるようになります。 |
(1)インストール
Corel VideoStudio 2018のインストールの流れは次のようになります。
1 |
ディスクを光学ドライブにセットします。 |
2 |
エクスプローラが開く「VideoStudio2018Installer」をダブルクリックして実行 |
3 |
シリアル番号を入力して[次へ]をクリック |
4 |
「ライセンス契約の利用条件に同意します。」にチェックを入れて[次へ]をクリック |
5 |
「ユーザーエクスペリエンス向上プログラムを有効にします。」にチェックを入れて[次へ]をクリック |
6 |
必要事項を入力し[次へ]をクリック |
7 |
[ダウンロードしてインストール]をクリック |
8 |
[この機能をダウンロードしてインストールする]をクリック |
9 |
[閉じる]をクリック |
10 |
[終了]をクリック |
11 |
右上にある[×]閉じるボタンをクリックして閉じる。 |
12 |
4つのアイコンができ使用可能になる。 |
4. Sound it! 7 Basic for Windows
(1)インストール
Sound it! 7 Basic for Windowsのインストールの流れは次のようになります。
1 |
Sound it! 7 Basic for Windowsのディスクを光学ドライブにセットする。 |
2 |
クリックする。 |
3 |
[Setup.exeの実行]をクリックする。 |
4 |
[次へ]をクリックする。 |
5 |
「・・・同意します」をクリックで選択し[次へ]をクリックする。 |
6 |
入力して[次へ]をクリックする。 |
7 |
[次へ]をクリックする。 |
8 |
チェックを入れて[次へ]をクリックする。 |
9 |
[完了]をクリックする。 |
10 |
[OK]をクリックする。 |
11 |
[OK]をクリックする。 |
12 |
[はい]をクリックする。 |
13 |
インターネットに繋いだ環境で「自動でアクティベーションを実行」を選択し[次へ]をクリックする。 |
14 |
[アクティベート]をクリックする。 |
15 |
[完了]をクリックする。 |
16 |
[はい]をクリックする。 |
17 |
[はい]をクリックする。 |
18 |
必要事項を入力する。 |
19 |
[送信]をクリックして登録する。 |
20 |
右上の「×」閉じるボタンをクリックし閉じる。 |
21 |
デスクトップ上にアイコンが2つできる。 |
5. paint.net
paint.netのインストールは、次のようになります。
1 |
ダウンロードしたプログラムをダブルクリックする。 |
2 |
「エクスプレス」をクリックして選択し[次へ]をクリックする。 |
3 |
「同意します」をクリックして選択し[次へ]をクリックする。 |
4 |
[完了]をクリックする。 |
5 |
paint.netが開きインストールが完了した。 |
6. Windows Media Player
Windows Media Playerは、Windows10標準の機能なのでインストールの必要はありません。
7. AG-Webカメラレコーダー
(1) AG-WebカメラレコーダーOSの対応
OSの対応は、Windows xp〜10までで32bit版AGCRecexe、64bit版AGCRec64.exeのプログラムがありますが64bit版のプログラムは、エラーで落ちるので32bit版のプログラムを使う事になります。インストーラーは無く直接フォルダ内のプログラムを実行する事になります。ショートカットを使うと楽になります。
第4節 制作
ここでは、実際に制作していきます。
1.作業の流れ
作業の流れは、初めに写真をパソコンに取り込みます。デジカメ等では、すでにパソコンで読み書きできるファイルになっているのであればコピーや移動をすれば簡単にパソコンに取り込めます。紙にプリントされている写真は、1枚毎フラットベットスキャナーでスキャンして読み取ります。パソコンに写真が取り込めたら今度は、MS Office Professional 2016のPowerPointでスライドを作り写真を貼り付けてレイアウトを決めていきます。この時、表示効果も付けていきます。フルHDの画面表示のパソコンならPowerPointの作成画面もフルHDで作れます。画面画角が16:9のフルHDになります。PowerPointでスライドができたらVideoStudioのLive Screen Captureを実行します。PowerPointのプレゼンテーションをクリックしてLive Screen Captureで録画します。そうするとスライドのデーターは、画面画角が16:9のフルHDの動画ファイルとして保存されます。動画ファイルとして保存されれば今度は、VideoStudioで編集ができるようになります。次に音声の取り込みについてですが、人の声はマイクを使って録音してファイルにします。それと曲等の音楽用CDについては、メディアプレーヤーを使って取り込んでファイルにします。動画を編集する考え方としては、素材はなるべく高音質、高画質でパソコンに取り込んでおきマスターも高音質、高画質で作り保存しておきます。完成版は、画質が少し落ちるDVDビデオを作るといったやり方をします。マスターがフルHDの高音質、高画質であれば、作り直しも簡単にできてブルーレイも作る事もできます。後にマスターを取っておけば素材としても使えます。
2.作業の見積もり
作業の見積もりは、素材で何を使うかで決まります。ビデオカメラで2時間分を編集するには、10倍の20時間かかります。写真のスライドを作る場合でも写真の枚数とファイルか紙媒体かで時間のかかり方が違います。125枚の写真、紙媒体から作るとなると曲も付けて作り25分間の動画を作った場合は、10時間作業して3日で約30時間かかりました。パソコン等のハードウェアの性能が良ければ良いほど作業時間が少なくなります。特にパソコンは、処理能力に優れたハイエンドノートパソコンかデスクトップパソコンの使用をお勧めします。
3.写真の取り込み
デジカメ等で撮影した写真ならファイルとしてパソコンですぐに使えますが、紙にプリントされた写真の場合、スキャナーで1枚毎スキャンして取り込みます。スキャンには、スキャナー全体をスキャンして写真(原稿)を確認してからスキャンの操作を行います。フィルムで、預かった場合はフィルムスキャナでスキャンしてファイルとし保存して取り込みます。取り込んだ写真で不要な個所があればフォトレタッチソフトで切り取り等編集を行います。
4.音声の録音
音声の録音にはSound it! 7 Basic for Windowsというソフトウェアを使って録音します。音声データーは、ノイズが入りやすいので雑音部分を切り取り加工してからパソコンで使います。ノートパソコンでwebカメラのマイクを使うのが簡単にできます。
(1)使い方
Sound it! 7 Basic for Windowsの使い方の流れは、次のようになります。
1 |
アイコンをダブルクリックして実行する。 |
2 |
初回のみハードウェアの設定を行う。 |
3 |
Sound it! 7 Basic for Windowsが開く「演奏」クリック「タイマー録画」をクリックする。 |
4 |
「録音開始時刻」を設定し[開始]をクリックする。 |
5 |
このメッセージが表示されたら[OK]をクリックし再度時間の設定をする。 |
6 |
「作成するオーディオデーターのフォーマット」を聞いてくるので[OK]をクリックする。 |
7 |
[キャンセル]をクリックする。 |
8 |
「無題1」が表示される。[□]ボタンをクリックする。 |
9 |
次に下側にある[●]をクリックして録音を開始する。 |
10 |
下側の[■]ボタンをクリックすると停止する。 |
11 |
音声のデータがパソコンに取り込まれ波形が表示される。 |
5.音楽用CDの取り込み
音楽用CDの取り込みは、Windowsに標準搭載されているWindows Media Playerを使います。光学ドライブにCDを入れるとWindows Media Playerが自動実行されます。ウインドウの右上をクリックします。インターネットに接続されているとCDの音楽データーに曲名が自動的に付き表示されます。「取り込み」をクリックしてパソコンに取り込み保存します。ファイルになればVideoStudioで扱えるようになります。
1 |
音楽CDを光学ドライブにセットする。 |
2 |
クリックする。 |
3 |
「オーディオCDの再生 Windows Media Player」をクリックする。 |
4 |
「推奨設定」をクリックし[完了]をクリックする。 |
5 |
Windows Media Playerが起動する。 |
6 |
右上の「ライブラリに切り替え」をクリックする。 |
7 |
インターネットに接続していると曲名が自動的に表示される。 |
8 |
[CDの取り込み]をクリックする。 |
9 |
初回のみ表示「取り込んだ音楽にコピー防止を追加しない」をクリックして□にチェックを入れて[OK]をクリックする。 |
10 |
取り込みが始まる。 |
11 |
「アルバム」をクリックすると取り込んだアルバムが表示される。 |
12 |
取り込まれた曲が表示されて音楽用CDが無くても再生できる。 |
13 |
エクスプローラーをクリックして起動する。 |
14 |
PCのミュージックフォルダをクリックする。 |
15 |
先ほど取り込んだアーティスト名が付いたフォルダが表示される。ダブルクリック |
16 |
アルバム名のフォルダが表示される。ダブルクリック |
17 |
|
18 |
VideoStudioにドラッグ&ドロップでシーケンスに取り込む。 |
19 |
取り込まれた状態、これでVideoStudioで編集できます。 |
6.スライドの作成
スライドの作成はPowerPointを使います。PowerPointのスライドに写真を貼り付けて行きます。また、PowerPointには、様々な表示効果があり工夫次第で魅力的なスライドに仕上がります。PowerPointのデーターができたらVideoStudioのLive Screen Captureでパソコンの画面を録画して動画ファイルにします。
(1) PowerPoint
PowerPointは、普通の作り方をしますが表示効果(アニメーション)を使って動きを持たせます。気をつける点は、プロジェクターでも投影できるようにある程度コントラストが良いように作ります。
みじんこ研究室のDVDという事でオープニング前のロゴの部分です。 |
本編の部分です。 |
(2)Live Screen Captureの使い方
Live Screen Capture は、パソコンの画面上を動画ファイルとして録画する時に使います。この時パソコンのディスプレイがフルHDならフルHDとして録画して動画ファイルとして保存されます。Live Screen Captureの使い方は次のようになります。
アイコンをダブルクリックする。 |
画面全面に録画エリアが表示される。録画エリアは、任意のサイズに変更できます。 |
使っているノートパソコンの液晶ディスプレイがフルHDなので「幅」「高」はフルHDの数値になっています。[●]をクリックすると録画が始まります。[設定]をクリックすると詳細が設定できます。 |
[設定]では、細かい設定が可能です。 |
7.動画の取り込み
動画の取り込みは、市販のSDメモリーカードを使うビデオカメラを使うのが高画質(フルHD)で扱いやすいのですが、ちょっとした映像を簡単に録画するにはwebカメラを使う方法があります。「AG-Webカメラレコーダー」というフリーソフトを使って簡単な動画として録画します。
ビデオカメラからの取り込み
ビデオカメラからの取り込みは次のようになります。SDメモリーカードを使っているので簡単にパソコンにビデオが取り込める。VideoStudioにドラッグアンドドロップですぐに編集可能です。
1 |
フルHDのビデオカメラ |
2 |
底部にスロットがある。 |
3 |
SDメモリーカード |
4 |
パソコンに途中まで刺した状態 |
(2)AG-Webカメラレコーダーを実行したところ
プログラムを実行した状態は、次のようになります。
32bit版AGCRecexeを実行したところ |
8.動画ファイルの編集
動画ファイルは、VideoStudioで編集します。VideoStudio上でも様々な表示効果やテロップや素材集等があり工夫をすればするほど魅力的な映像(ビデオ)に仕上がります。また、逆転再生もできるので色々なシーンを作る事ができます。編集後に完了する段階でファイルを作るかDVDを作るかを選択します。また、動画ファイルを生成する事をレンダリングと言いレンダリングには、時間がかかります。完了した段階でファイルを選択した場合は、マスターファイルを作ります。高音質、高画質でマスターファイルを作ります。また、DVDを選択するときには、isoファイル(ディスクイメージファイル)を作るようにします。Windows10ではisoファイルは、仮想ドライブとして扱えるので毎回DVDを焼く必要はありません。isoファイルはエクスプローラの操作で右クリックをしディスクに書き込むを選択すればいつでもDVDのディスクに焼くことができます。最終的に完成したisoファイルからDVDを焼くようにします。
1 |
アイコンをダブルクリックする。 |
2 |
PowerPointとLive Screen Captureを動かした状態 |
3 |
Live Screen Captureで画面を録画して動画ファイルになった状態 |
4 |
VideoStudio 2018のアイコンをダブルクリックする。 |
5 |
[編集]をクリックする。 |
6 |
プロジェクトが表示される。 |
7 |
ドラッグアンドドロップで動画ファイルをプロジェクト上にのせる。 |
8 |
[▶]をクリックして再生させカットする部分で[□]で停止させる。 |
9 |
切りたいところをカットする。プロジェクト上の削除したい部分をクリックして選択し右クリックで削除すると動画ファイルを切る(編集)できます。 |
10 |
編集が終わったら次に[完了]をクリックする。 |
11 |
今回は、素材として使うため[WMV]をクリックして選択しプロファイルを「WMV(1920×1080, 30p)」を選択し[開始]をクリックする。 |
12 |
[OK]をクリックする。 |
13 |
レンダリングが始まる。 |
14 |
[OK]をクリックする。 |
15 |
動画ファイルが出来上がる。 |
16 |
動画ファイル複数と音声ファイルをプロジェクトに置く。 |
17 |
このスイッチを押すとプロジェクト上の動画ファイルと音声ファイルのレベルが表示される。 |
18 |
動画ファイルは、無音だったので音声ファイルのみ波形が見えるようになる。 |
19 |
音声ファイルの切り替わりや最後の部分は、フェードをかけるためこのような加工をする。音声レベルを下げる。 |
20 |
DVDを作るために[完了]をクリックして「ディスク」をクリックする。 |
21 |
今回はDVDなので[DVD]をクリックする。 |
22 |
プレイしたらすぐに再生させたいので「メニューを作成」のチェックを外して[次へ]をクリックする。 |
23 |
プレビューが表示されるが[次へ]をクリックする。 |
24 |
「ディスクへの書き込み」のチェックを外し「ハードディスクへのイメージファイルの作成」のチェックを入れる。 |
25 |
右下の[書き込み]をクリックする。 |
26 |
[OK]をクリックする。 |
27 |
[OK]をクリックする。 |
28 |
ディスクイメージファイルが作成される。 |
29 |
右クリックして「マウント」するとWindows Media Playerで再生できます。「ディスクイメージの書き込み」をクリックするとディスクに書き込めます。 |
30 |
[書き込み]をクリックするとディスクへ書き込みます。 |
9.レーベルの作成
レーベルの作成は、付属ソフトの「Print CD」と言うアプリケーションソフトを使います。レーベルの作成にあたっては、タイトル、日付、何分、製作者、ディスクの名称ぐらいは記入したほうが良いと思います。
1 |
ダブルクリックする。 |
2 |
Print CDが開く。 |
3 |
クリックしてディスクの内径を設定する。 |
4 |
設定をして[OK]をクリックして戻る。 |
5 |
|
6 |
「ファイル」をクリックする。 |
7 |
[参照]をクリックして写真を探して選択するか[TWAIN]をクリックしてスキャナーから読み取った静止画を使う。 |
8 |
|
9 |
「文字」の枠にタイトルを入力する。[OK]をクリックする。 |
10 |
レーベルが完成する。 |
10.レーベルの印刷
まず、プリンターはレーベル印刷ができない機種もありレーベル印刷ができるインクジェットプリンターを選ぶ事にから始まります。レーベル印刷ができるプリンターでは、プリンターメーカーによって付属するアプリケーションソフトが違いますがEPSONでは「Print CD」が付属しています。レーベル印制は、インクが乾くのに時間がかかります。乾かずに光学ドライブに入れると垂れてくるので乾燥するまで待つ事になります。
(1)レーベル印刷
レーベル印刷は、付属ソフトの「Print CD」から行います。レーベルを印刷する流れは次のようになります。
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排紙トレイを収納しておきます。 |
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Print CDでレーベルを作った状態です。[印刷]をクリックする。 |
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[印刷]をクリックする。 |
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[OK]をクリックする。 |
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液晶ディスプレイの指示に従う。 |
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トレイにディスクをセットする。 |
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プリンターに差し込む。 |
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[OK]ボタンを押す。 |
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印刷の準備ができた事を知らせる。 |
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[◇]スイッチを押す。 |
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印刷が始まる。 |
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印刷が終わる。24時間乾燥させます。 |
11.完成
完成したらパソコン以外の機器でも再生できるか確認します。古い機器ではディスクが対応していない場合があり注意が必要です。最後にディスクが再生できるか確認するところまで確認しで完成です。
第5節バージョンアップについて
ソフトウェアには、修正やバグ取りのためバージョンがアップします。そこで今回は、無償でバージョンアップしたソフトウェアを紹介したいと思います。
1. Sound it! 8 Basic for Windowsにアップグレード
Sound it! 7 Basic for Windowsを購入し 2017.12.01以降に初回アクティベーションした人は、無償でSound it! 8 Basic for Windowsに無償バージョンアップする事ができます。「https://www.ssw.co.jp/products/sit/win/sit8basic/vup/index.html」にアクセスします。
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「https://www.ssw.co.jp/products/sit/win/sit8basic/vup/index.html」にアクセスします。[初回アクティベーションをした日付を調べる]をクリックする。 |
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Sound it! 7 Basic for Windowsのシリアル番号を入力して[確認]をクリックする。 |
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ユーザーID又はメールアドレスを入力して[次へ]をクリックする。 |
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ここは、電話番号をクリックする。 |
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左側の[ダウンロード]をクリックする。 |
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[ダウンロード]をクリックする。 |
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[シリアル番号を取得する]をクリックする。 |
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Sound it! 8 Basic for Windowsのシリアル番号が表示される。必ずテキストファイル等で記録して保存する。 |
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Sound it! 8 Basic for Windowsのシリアル番号を入力して[確認]をクリックする。 |
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表示されたダウンロード先をクリックする。 |
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今回は、デスクトップ上に保存する。 |
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プログラムをダブルクリックする。 |
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[インストール]をクリックする。 |
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[次へ]をクリックする。 |
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「・・・同意します」を選択し[次へ]をクリックする。 |
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ユーザー名、シリアル番号を入力して[次へ]をクリックする。 |
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「64bit版」をクリックして選択し[次へ]をクリックする。 |
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[次へ]をクリックする。 |
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ショートカットを作るためにチェックを入れて[次へ]をクリックする。 |
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[次へ]をクリックする。 |
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[完了]をクリックする。 |
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[OK]をクリックする。 |
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「同意する」にチェックを入れて[インストール]をクリックする。 |
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[完了]をクリックする。 |
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[OK]をクリックする。 |
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[OK]をクリックする。 |
27 |
[OK]をクリックする。 |
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[次へ]をクリックする。 |
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[次へ]をクリックする。 |
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「・・・同意します」をクリックして選択し[次へ]をクリックする。 |
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[次へ]をクリックする。 |
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[インストール]をクリックする。 |
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[完了]をクリックする。 |
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[OK]をクリックする。 |
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[アクティベート]をクリックする。 |
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ユーザーIDと電話番号を入力し[製品登録の確認]をクリックする。 |
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[アクティベート]をクリックする。 |
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[OK]をクリックする。 |
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右上の[×]閉じるボタンをクリックして閉じる。 |
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デスクトップ上にアイコンができる。 |
参考URL等
Latitude E6540のサポート Dell 日本 https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsdt1/product-support/product/latitude-e6540-laptop/manuals
EPSON EP-711A https://www.epson.jp/products/colorio/ep711a/
MS Office Professional 2016 https://setup.office.com/
Corel VideoStudio 2018 https://www.videostudiopro.com/jp/products/videostudio/
Sound it! 7 Basic for Window
https://www.ssw.co.jp/products/sit/win/sit7w/
https://www.ssw.co.jp/products/sit/win/sit8basic/vup/index.html
色々