20181118

兵ちゃん


DELL E5530で使われているBIOS ROMについて

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 普通に使っていたパソコンが急に起動できなくなって画面に何も表示できない場合は、BIOS ROMが壊れた可能性があります。そこで今回は、DELL E5530で使われているBIOS ROMについて紹介したいと思います。



  1. 外観

BIOSROM で使われていたcFeon(Eon Si.Sol. シリコンテクノロジー)EPROMの外観は次のようになります。





2.チップの表記

 ROMチップの表記は次のようになっています。しかし実物のチップ上の表記が見えにくく判別が難しかった。表記は、「cFeon」の表記の次はパーツナンバーが表記されています。ベースパーツナンバーから記憶容量を表す「3232MBを表します。




3.ピンアサイン

 チップのピンの信号は次のようになっています。互換品を探すのにピンアサインは重要になります。




4.互換品の探し方

 互換品の探し方は、まず実物のチップの型番を読むところから始めます。パーツナンバーから何のチップか読取り記憶容量を読取るそしてピンアサインを調べる・・・メーカーが出している規格表を読んで他社製品の規格表を読み互換性があるか確認し探し出します。



5.シリアルかパラレルROM

 ROMには、データーの入力と出力の端子が1つかパラレルで複数使われているかでシリアルROMとパラレルROMと2種類あります。今回のROMは、シリアルROMになります。



6.実際に取り付けられている場所

 実際にメインボードに取り付けられている場所は、CPUソケットが付いている方を表とすると裏面にあたり次のようになっています。表記が2種類ありU52EN25Q64-104HIP又はQ64-104HIPU53EN25Q32B-104HIP又はQ32B-104HIPが使われています。




7.半田付け

 ROMチップの半田付けは少し難しく作業をしても再現性、確実に半田付けができるかは、難しい。練習して慣れが必要です。半田付けで取り付けには、特にフラックスを使っての取り付け作業になります。



8.考察

 今回のROMは、部品の取り寄せで16日間もかかり・・・ROMライターからBIOSROMチップ交換までで3か月もかかってしまいました。でも、これでROMを探して調達しROMを読取りファイルとして保存し、新しいROMに書き込んで半田付けをして起動させるまでのノウハウを得る事ができた。これでROMが飛んでも修復する事ができます。







 今回の内容は、DELL E5530で使われているBIOS ROMについてでしたがROMを交換する時の参考になれば幸いです。


参考URL

XGecu TL866II Plus USB High Performance Programmer  http://autoelectric.cn/EN/TL866_main.html

ALLDATASHEET.COM - Datasheet search site for Electronic Components and Semiconductors and other semiconductors  http://www.alldatasheet.com/

シリコンテクノロジー https://si-tech.co.jp/v-eon.php

色々

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