2018年10月18日
兵ちゃん
DELL E6540で使われているBIOS ROMについて
普通に使っていたパソコンが急に起動できなくなって画面に何も表示できない場合は、BIOS のROMが壊れた可能性があります。そこで今回は、DELL E6540で使われているBIOS ROMについて紹介したいと思います。
外観
BIOSのROM で使われていたWinbond 社製EPROMの外観は次のようになります。
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2.チップの表記
ROMチップの表記は次のようになっています。チップ上の表記で「W」がありますが「Winbond」の表記がある場合は省略されます。注目するのは、プロダクトファミリーと記憶容量を表す「32」32MBを表します。このプロダクトファミリーと容量を元に他社製互換品を探す事になります。
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3.ピンアサイン
チップのピンの信号は次のようになっています。互換品を探すのにピンアサインは重要になります。
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4.互換品の探し方
互換品の探し方は、まず実物のチップの型番を読むところから始めます。プロダクトファミリーで何のチップか読取り記憶容量を読取るそしてピンアサインを調べる・・・メーカーが出している規格表を読んで他社製品の規格表を読み互換性があるか確認し探し出します。
5.シリアルかパラレルROMか
ROMには、データーの入力と出力の端子が1つかパラレルで複数使われているかでシリアルROMとパラレルROMと2種類あります。今回のROMは、シリアルROMになります。
6.実際に取り付けられている場所
実際にメインボードに取り付けられている場所は、CPUソケットが付いている方を表とすると裏面にあたり次のようになっています。U52にW25Q64JVSIQ、U53にW 25Q32JVSIQが使われています。
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7.互換品?
Winbond社の今回のROMチップは、同じ物がかろうじて入手できたので互換品を探す必要がありませんでした。
8.考察
今回のROMは、現物のサイズとプロダクトファミリー、ピンアサインを規格表から読み取れるようになれば互換品を探し出せるようになると思います。ちょっと他社製品と比べるには慣れが必要と思います。あと、DELL E6540で使われているBIOS ROMは2つ、W25Q64JVSIQとW 25Q32JVSIQが使われていました。基盤上の表記でU52にW25Q64JVSIQ、U53にW 25Q32JVSIQが使われていました。
今回の内容は、DELL E6540で使われているBIOS ROMについてでしたがROMを交換する時の参考になれば幸いです。
参考URL等
XGecu TL866II Plus USB High Performance Programmer http://autoelectric.cn/EN/TL866_main.html
ALLDATASHEET.COM - Datasheet search site for Electronic Components and Semiconductors and other semiconductors http://www.alldatasheet.com/
Winbond - 華邦電子 http://www.winbond.com/hq/?__locale=en
色々