2013年08月18日
兵ちゃん
DENSANストリップゲージ&ホルダーCCS-FHについて
テレビ等で使われている同軸ケーブルを被覆を剥いたり加工してF型接栓を取り付けるのはなかなか手間がかかるものです。そんな時に簡単にしてくれる治具があります。今回はDENSANストリップゲージ&ホルダーCCS-FHという治具の紹介です。
1.DENSANストリップゲージ&ホルダーCCS-FHの外観
現物の写真は次のようになります。
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2.DENSANストリップゲージ&ホルダーCCS-FHの特徴
次のような特徴があります。
●TV受信用同軸ケーブルにF型接栓を取り付ける際、F型接栓をホールドすることで作業効率がアップ ●段付穴は同軸ケーブルの先端剥き加工時の目安ゲージ ●右利き、左利き両対応(F型接栓固定時) ●ゲージ穴は4種類(3C、4C、5C、7C) ●携帯に便利な吊り下げ穴付き |
3.各種説明
治具の使い方は次のようになります。
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4.ケーブルの加工
「株式会社ミニ−」のケーブルの加工と若干、寸法が1mm違いますが次の表のようになります。
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前回のケーブルの加工 |
前回のケーブルの加工の図 |
治具での加工 |
1 |
同軸ケーブルの外部被覆を切り取る前にF型接栓の部品であるリングと呼ばれる部品を同軸ケーブルに通しておく。 次に、端から12mmまでのところまでの外部被覆を内部の編線を傷つけないようにカッタ−等で切り込みを入れて切り取ります。 |
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治具の幅を使い11mmの部分で被覆を剥く。前回の加工では12mmでやっていたところが11mmでやります。 |
2 |
外部被覆を取外し編線を折り返す。次に編線の折返し点から2mm、ケーブル端から10mmのところをカッタ−等で芯線を傷つけないように絶縁材に切りこみを入れます。テープ状、箔状のシールドがあれば絶縁材と同じく切り取る。 |
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治具の使い方では2mmのところは1mmでやっています。 |
3 |
切込みを入れた絶縁材を回しながら取外します。次に編線を折り返した所から2mm残して切取ります。 |
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治具の穴に差し込み出た部分をカッター等で切り取る。シールドは目分量で1mmのこして切り取る。 |
4 |
F型接栓を絶縁材と編線の間に差し込みます。 |
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治具の金属でできたネジ部にF型接栓を取り付け治具に力を込めてシールドと絶縁材の間に抜け止部分をねじり込んで取り付ける。 |
5 |
F型接栓を編線が隠れるまで深く押し込みます。 |
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治具のおかげで比較的簡単に取り付けが可能です。 |
6 |
リングをF型接栓の抜け止めを越えて寄せる。 |
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7 |
リング中央部をプライヤー等で軽くつぶしケーブルに密着させる。 |
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8 |
F型接栓が抜けないように片方をつぶして固定する。 |
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9 |
リングをつぶして固定できるとF型接栓の形が浮き出るように凹凸ができる。 |
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10 |
芯線が斜め45度になるようにする。 |
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11 |
F型接栓の縁から2mm出るようにニッパ−等で切取る。 |
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12 |
完成 |
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これでこれでDENSANストリップゲージ&ホルダーCCS-FHという治具の使い方が解っていただけたでしょうか?治具を選ぶ時の参考になれば幸いです。
参考URL等
ジェフコム http://www.jefcom.co.jp/detail3/616/6998/
色々